カルト指導者の命令で出産現場の模様をライブ配信した信者の母親が出産後に死亡した――。いったい何が起きたのか。
■カルト教団の出産ライブ配信で母親が死亡
9月8日、チェコ共和国プルゼニ地方の住宅でリンダという名前で呼ばれる若い女性の自宅出産の模様がYouTubeでライブ配信された。リンダはカルト教団の信者で、このライブ配信は指導者の命令で行われたものであった。
出産から12時間を経てもリンダと新生児はへその緒でつながれたままであった。これは教団の教えで行われた措置であったが、感染リスクを大幅に高める行為である。時間が経つにつれ、リンダの容態は急速に悪化し、翌日、危篤状態で病院に緊急搬送された。
医師は彼女を脳死と診断し、その後死亡が宣告された。乳児は現在も病院で治療を受けている。
リンダが出産した住居はカルト教団「ライフ・イン・ザ・ハート」の本部となっており、同教団はリンダの死は「白髪の魔女」のせいであると主張している。
「白髪の魔女」とはどんな存在なのか?
YouTubeで出産の様子を撮影してライブ配信した自称リーダーのルーカス・S(46歳)は、この致命的な出来事を引き起こした「白髪の魔女」を次のように説明する。
「リンダと抱擁したとき、彼女を通して“白髪の魔女”は言葉ではなく、ただ経験を通して私にこう言いました。『それが生まれたら、私はそれを溺れさせてあげる』と、すべての女性の中に存在する“白髪の魔女”は言いました。彼女は私たちに影響を与え、私たちを拒絶し、私たちが愛を持って生きられないように私たちの生活に入り込む悪魔です」(ルーカス・S)
現在、リンダの死に関する捜査が現在行われており、警察の広報担当者は「過失傷害罪の疑いで刑事訴訟を起こした」と述べている。
近隣住民たちはこのカルト教団についてほとんど知らないが、この住居に出入りしている信者を避けている者が多いという。
ある住民は、ルーカス・Sが約1年前にこの家に引っ越してきたことを明かした。別の近隣住民は「彼らは狂っている。店に裸足で行くこともある」と話す。
「普段は静かで、彼らについてはあまり知りません。でも、時々パーティーを開いてその地域を騒がせることもあります。でもほとんどの場合、私たちは彼らを無視しています。彼らとは一切関わりたくないのです」(近隣住民)
はたして今回の死亡事故は事件化して同教団が裁きを受けることになるのだろうか。不気味なカルト教団と隣り合わせの生活に近隣住民は不安に包まれているようだ。
文=仲田しんじ
提供元・TOCANA
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