車の中が寒い!車内を早く暖めるには?
「夏が終わったと思ったら秋を飛ばしていきなり冬になった…」と感じるような、急な冷え込みを体感する人は年々増えているようです。
気温が10度を下回るような寒いときのドライブは、寒さで足が震えてしまったり手がかじかんでしまったりしてしまうと車の運転にも支障が出てしまいます。
乗り込んですぐに暖房をつけて早く車の中を暖めたくなりますが、しっかりと暖かくなるまでは意外と時間がかかってしまうものです。
実は、「1秒でも早く暖房を効かせたい!」と思ってエンジンをかけてすぐに暖房をつけると、かえって暖かくなるまでに時間がかかってしまうというのをご存知でしょうか?
エンジン始動直後は車の暖房が利かないのはなぜ?
車に搭載されている暖房はエンジンから発生した熱を利用しています。さらに詳しく言えば、エンジン内からラジエーターへ送られる熱くなった冷却水の熱が、暖房の暖かい空気の元です。
エンジンが冷えている始動直後などに暖房をつけても冷たい空気しか出てこないのは、冷却水が十分に温まっていないことが原因となります。
車の暖房をしっかりと機能させるには、エンジンが温まっていることが重要なのです。
空ぶかしで温めるのはエンジンの寿命を縮める
早くエンジンを温めようと空ぶかしをすると、かえって車の寿命を縮めるおそれがあります。
エンジンの内部にはエンジンオイルが入っていますが、始動直後は十分にエンジンオイルが温まっておらず、潤滑などの効果を適正に発揮できません。そのため、エンジンにダメージを与えてエンジンの寿命を縮めることにつながります。
また、空ぶかしは騒音の原因にもなります。暖かい空気と一緒に冷たい視線も浴びてしまうので、空ぶかしはやめましょう。
暖房を早く効かせるコツは「すぐに暖房をつけない」
暖房のスイッチを入れるとブロアーが回り始めますが、このブロアーが車内の冷たい空気を冷却水に当てて、当たった空気は暖かい空気として再び車内に送られるという仕組みになっています。
つまり、車の暖房は車内を暖めるだけでなく、冷却水の水温を下げる(=エンジンを冷やす)効果もあるのです。
そのため、まだエンジンが温まっていない状態で暖房をつけてしまうと、せっかく温められた冷却水が冷まされてしまいます。いつまでも冷たいままということはありませんが、エンジンを効率良く温めるのには逆効果。
冷却水が温まらなければ暖房をつけても暖かい空気は出ないということを覚えておきましょう。
暖房が効き始める目安となるのは水温計の針が動き始めたり50度を上回ったときや、青い水温警告灯が消えたあたり。それまでは暖房のスイッチをつけないことが、早く暖房を利かせるコツとなります。
文・MOBY編集部/提供元・MOBY
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