古橋亨梧 写真:Getty Images

 大阪府の名門である興國高等学校で、日本代表FW古橋亨梧(スコティッシュ・プレミアシップ、セルティック)など多くのJリーガーやプロサッカー選手を輩出した内野智明氏は、2006年から2023年まで監督を務めた同校を退任後、2024シーズンから明治安田J3リーグ奈良クラブのアカデミーテクニカルダイレクター兼ユースコーチ(U-18Bチーム担当)に就任。並行してYouTubeやスクールなど様々な活動を行っている。

 YouTubeについては、2024年2月の開始時は日本代表の評論や興國高校のエピソードを語る動画が中心となっていたが、2024年の4月頃から奈良クラブのユースや選抜チームの監督を務めた「U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ」など、現場で指導する同氏に密着した動画が中心に。関係者によると、今後もその方針で続けていくという。編集チームを組み、複数人のサポート体制でチャンネルを運営しているとのこと。

 また、奈良クラブでの指導と並行して、小学生を主な対象に全国各地で同氏のメソッドを伝えるサッカークリニックを開催している内野氏。SNSなどで募集を開始するとあっという間に定員いっぱいとなるようだ。

 千葉県市川市や東京都国分寺市などを中心とする全国7ヶ所では「内野メソッドスクール」を開校し、思い通りに身体とボールを動かす「コーディネーション」やボールを使った「動作改善」をコンセプトに活動。スクールに通う選手の保護者は「サッカーの試合で活躍するために必要なことを習得できると思う」と話している。

 指導を実際に受けたことがある選手の関係者は、同氏は「個々のスキルを伸ばすのが上手い」とコメント。なお、奈良クラブでは2024シーズンにアカデミーの監督やコーチ陣の入れ替わりがあった。

 興國高校で古橋などの多数のプロサッカー選手をを育てた名将から、今後生まれる選手にも注目していきたい。