旗手怜央 写真:Getty Images

 スコティッシュ・プレミアシップ、セルティックのブレンダン・ロジャーズ監督は、今2024/25シーズンもリーグカップ決勝進出を果たし、同リーグのライバルであるレンジャーズとの対戦で国内三冠を目指している。

 2023年夏にアンジェ・ポステコグルー監督がイングランドのトッテナム・ホットスパーへ移籍した後、後任としてロジャーズ監督が就任し現在もチーム再編成を進めているが、UKのサッカーメディアは、ポステコグルー監督はセルティックで数々の優れた補強を行い、特に日本人選手の獲得が目を引くと指摘した。

 同クラブに在籍する日本代表MF旗手怜央は140万ポンド(約2億7,456万円)で獲得され、現在は1500万ポンド(約29億6,941万円)と評価されるまでに成長。また、旗手とチームメイトである日本代表のFW古橋亨梧もポステコグルー監督によって460万ポンド(約9億円)で獲得され、夏の移籍市場では2500万ポンド(約49億5,252万円)とも言われる評価額にまで到達した。

 これに加え、ポルトガルのFWジョタ(スタッド・レンヌ)も650万ポンド(約12億8,059万円)で加入し、後にアル・イテハド(サウジアラビア)へ2,500万ポンド(約50億円)で売却されている。ポステコグルー監督は主にアジア市場を積極的に活用し、セルティックのチーム力強化に貢献した。

 一方で、ポステコグルー監督の補強がすべて成功したわけではなく、左サイドバックのDFアレハンドロ・ベルナベイ(インテルナシオナル)獲得は失敗と指摘されている。

 2022年に400万ポンド(約7億9,200万円)でラヌース(アルゼンチン)から加入したベルナベイは、2022/23シーズンのパフォーマンスは期待を下回り、ロジャーズ監督のもとでも出場機会をほとんど得られなかった。元セルティックのジョン・ハートソン氏(2008年引退)もベルナベイのプレーを「恥」と厳しく批判しており、その後、同選手はブラジルのインテルナシオナルへレンタル移籍した。