ポルシェジャパンは2024年10月30日、6速MT専用モデルとなる新型「911 カレラT」の予約受注を開始した。
911カレラTは俊敏性、軽量さ、感動的なサウンド、そして6速MTによるドライビングプレジャーを重視したモデル。カレラT専用にカスタマイズされた装備パッケージがスタイリッシュな個性を演出できるように、初めてカブリオレも用意されている。
911シリーズの中で、よりピュアなカレラTは、軽量化、ダイナミックなチューニング、6速MTによって最高のドライビングプレジャー体感ができる。フルバケットシートを備える最軽量仕様は、軽量ウインドウ、断熱材の削減、6速MTの車両重量はわずか1478kgで、911カレラより40kg以上軽くなっている。
なお、モデル名のTはツーリングを意味し、カレラとカレラSの間に位置するモデルと位置づけられ、純粋なドライビングプレジャー、俊敏なハンドリング、感動的なサウンド、そして後輪駆動スポーツカーの本質を追求したモデルだ。
パワートレインは、3.0Lの水平対向6気筒ツインターボエンジンを搭載。最高出力は290kW(394ps)、最大トルクは450Nmを発生。標準装備の6速MTが駆動力をリヤアクスルに伝達する。シフトダウン時には、エンジンとギアボックスの回転数差を自動的かつ特別に補正するオートブリッピング機能を選択することができる。
標準装備のスポーツクロノパッケージを装着した場合、0-100km/h加速は、カレラTクーペが4.5秒、カブリオレでは4.7秒。最高速度は295km/h(同293km/h)となっている。
先代モデルに比べてパワーが向上したのに伴いブレーキシステムも大型化され、ブレーキディスクの直径は350mm、フロントには6ピストン固定式キャリパーを装備する。防音材の省略やオートブリップ機能との組み合わせにより、標準装備のスポーツエグゾーストシステムは感動的なサウンドを生み出す。
スポーツクロノパッケージは標準装備され、さらに初めてリヤアクスルステアリングを標準装備。フロントアクスルにはよりダイレクトなステアリングレシオを組み合わせることでハンドリングを大幅に俊敏化しながら安定性も向上。なお、リヤアクスルステアリングのチューニングは911カレラT専用となっている。
10mmローダウンしたたPASMアダプティブスポーツサスペンションも標準装備される。標準装備のリヤアクスルステアリングと911カレラT専用に最適化されたエアロダイナミクスによって、前後のスタビライザーも最適化されている。
デザイン的には、シリーズの他のモデルとは異なる数多くの特徴を備えている。三角形のリヤウインドウには、シフトパターンのロゴが入ったステッカーが貼られ、リヤのモデルロゴはコントラストカラーのバナジウムグレーになっている。
リヤグリルのインレイ、エクステリアミラーのアッパーおよびロアトリム、機械研磨仕上げの軽合金製ホイールは同色のバナジウムグレーメタリックで塗装され、専用のリップスポイラーも装備している。
インテリアは、インスツルメントパネルにスポーツクロノパッケージのストップウォッチ標準装備。短いシフトレバーの上部にはオープンポア仕上げのウォルナット積層木材ギアノブが装備される。
ギヤレバーの前には“MT”のロゴ入りバッジが付いている。また、ダッシュボードの助手席側にはシフトパターンのロゴがプリントされている。レザー張りヒーテッドGTスポーツステアリングホイールも標準装備。また、Race-Texステアリングホイールもオプションとなっている。
シートは、ブラックの4way電動調節式スポーツシートが標準装備される。アダプティブスポーツシートプラス、または特に軽量なフルバケットシートがオプション設定されている。
価格
文・Auto Prove 編集部/提供・AUTO PROVE
【関連記事】
・BMW M550i xDrive (V型8気筒ツインターボ+8速AT:AWD)試乗記
・マツダ3e-スカイアクティブ X試乗記 トップグレードエンジンの進化
・トヨタ ヤリスクロス試乗記 売れるクルマ(1.5Lハイブリッド4WD)
・ホンダ N-ONE試乗記 走りが楽しいRS(FF 6速MT、CVT、ターボ&NA)
・スズキ ソリオバンディット試乗記(1.2LMHEV CVT FF)