フォーブス誌の昨年の推定では、トランプ氏の純資産は26億ドルで、現金と流動資産は4億2,600万とされている。トランプ氏も昨年の証言録取で、現金資産を4億ドル以上と自ら証言している。
トランプ氏は上訴する計画を示しているが、英紙ガーディアンによると、その場合、ニューヨーク州が管理する口座に全額を預け入るか、取引に応じる保証会社を見つけて「控訴保証」を差し入れなくてはならない。
CNBCによると、通常、控訴保証は判決金の120%に現行の利息を加えた額になるといい、さらに不動産を担保に使用できない可能性がある。
ニューヨークの保証会社Pedersen & Sons.のオーナー、ニール・ペデルセン氏は同局の取材に「不動産を担保にするのはあまり魅力的ではない」と回答。保証を確保するために資産の一部を手放さなければならない可能性があるとした。
ペデルセン氏は不動産の問題について「これらの資産には流動性がないため、控訴審で敗訴した場合、現金化するプロセスが困難になる可能性がある」と説明。「おそらくトランプ氏の資産価値に関する問題が焦点とされた訴訟ではなおさらだろう」と加えた。