しかし、謎の生物発見の報告の多くは専門家から見ると、すぐに説明のつくものある場合がほとんどです。
今回も、専門家が分析すればすぐに正体は明らかになるのではないでしょうか?
実際、SNSで拡散されたこの画像は生物学者の目に留まりました。
ところが、いずれの専門家も、現在のところ画像からではその正体は判断できないようです。
オーストラリアの環境活動家エリー・エリッサ(Ellie Elissa)氏は当初、ポッサムかムササビの胚だと考えましたが、それらに見られる特徴がなく、同僚の賛同も得られなかったと話します。
海の渦に乗って飛んできた説も
他に、シドニー大やニューサウスウェールズ大の生物学者らもこの画像を確認しましたが、結果は同じでした。
ただ水生生物が雨と一緒に降ってくる理由としては、「ウォータースパウト」の可能性が考えられます。
ウォータースパウトとは、水面上に発生する円柱状の強い渦のことで、これにより水生生物が巻き上げられ、陸に飛んでくることがあるという。
これまでにも、ある種の魚やカエル、クラゲ、ヘビなどが渦によって飛んできた例があります。
もしウォータースパウトが原因であれば、サメやイカの胚が有力ですが、画像の情報だけでは完全に特徴を一致させることができないようです。
正確なことを知るためには、この生物を直接専門家が鑑定し、DNA分析を試みなければならないでしょう。
しかし、通行人が撮影しただけのこの生物は、もうどこかへいってしまったかもしれません。
これがただのフェイクなのか、大雨によって姿を現した新種生物なのか、地球の異常事態の隙を見てやってきたエイリアンなのかは、現在も不明なままです。
今後も議論が続きそうです。
※この記事は2022年3月公開のものを再掲載しています。その後もこの生物がなんであったかの確定情報はないようです。