中国河南省焦作市に住む7歳の男児が、2年間もの間、鼻の異臭に悩まされていた。両親は息子が「何か臭い」と訴えるものの、その原因を突き止めることができずにいたようだ。両親には異臭は感じられず、息子も臭いをうまく説明できなかったため、長い間、息子の訴えを「ただの作り話」として無視していたという。
しかし、ここ数週間で息子の訴えが頻繁になったため、両親は病院へ連れて行くことにした。医師が男児の鼻孔を診察すると、鼻の中に謎の黒い塊が見つかった。頭部のCTスキャンを行った結果、この塊が異物であることが確認された。
手術で摘出された異物は…
鼻の中に詰まった異物の正体は特定できず、鼻腔の奥深くに位置していたため、医師たちは摘出を試みる際に深刻な損傷を与える可能性を懸念していた。しかし、異物の周囲には膿が溜まっており、感染症を引き起こしていることは明らかだったため、放置することもできなかった。医師は両親に相談し、同意を得た上で手術を行うことにした。
そして医師はついに男児の鼻から異物を取り出すことに成功した。異物は鼻汁と乾いた膿の層で覆われていたため、当初はその正体は分からなかった。しかし、洗浄してみると、それは金属製のネジであることが判明したのだ。
病院の広報担当者は、「異物が長時間鼻腔に詰まっていたため、最初はそれが何なのか分かりませんでした。慎重に洗浄した結果、金属製のネジであることが判明しました」と語った。
長期にわたる異物混入は稀なケース
手術後、男児は完全に回復し、長年訴えていた異臭もなくなったという。医師たちは子供が鼻に異物を詰まらせることは珍しくないことだと警告し、異常に鼻をほじる行動や、独特の臭いを伴う濃い鼻汁などの症状を無視すべきではないと注意を促している。しかし、通常は異物が詰まってから数時間または数日以内に発見されることが多く、今回のように2年間も異物が詰まったまま放置されるケースは極めて稀であるという。
それにしても2年間もの間、鼻の中にネジが詰まっていたとは想像するだけでも恐ろしい。 子供の異変は軽く見ず、少しでも気になることがあれば早めに医療機関を受診させたいものだ。
文=深森慎太郎
提供元・TOCANA
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