『現代ビジネス』編集次長の近藤大介氏が『現代ビジネス』に「「あの男だけは、誰もが嫌っている」…石破茂新政権は長続きできるのか」との題名の文章(2024年10月2日)を寄せているが、そこには首相となった石破茂氏の過去の驚くべき振る舞いが記述されている。ちなみに、題名の言葉は自民党の党の元幹部職員が放ったもの(あの男だけは、党職員の誰もが嫌っている)だという。
同文によると、近藤氏は2012年に石破氏に取材した事があるようだが、その時、石破氏は近藤氏と同行カメラマンが差し出した名刺を見もせずに「机上に投げ捨てた」とのこと(そのうちの一枚が床に落ちたようだが、それを拾ったのは、石破氏ではなくカメラマンであった)。
何と失礼で傲慢な態度であろうか。人を馬鹿にした態度と言えるだろう。そのような態度を取られたら、怒って帰ってしまう人もいるはすだ(しかし、記者としては石破氏を取材して記事にしなければいけないので、我慢されたと筆者は推測している)。
その後も石破氏は反省もせずに、人の名刺を「両手でクルクルと回し始めた」そうだ。また、石破氏の話は「常に上から目線」だったという。取材の最中にも「言っとくけど、きっかり30分だよ」「ほらほら、ラスト5分だよっ、キッキッ」と語り、取材開始から27分が経った頃に無言で立ち上がり、そのままどこかに消え、帰ってこなかったという。
これがしっかりした社会人がとる態度だろうか。また一国の首相になって良い人物であろうか。一国の首相に対して、恐縮な物言いだが、この逸話を聞いて、筆者は正直にそう感じた。石破氏が自民党の同僚議員から人気がないとの話は、マスメディアがよく伝えるところであるが、このような態度を人にとるようでは、人気がなくなるのも頷ける。
近藤氏は続けて安倍晋三元首相にも取材しているが、安倍元首相は会釈し、近藤氏とカメラマンに名刺を差し出したという。安倍元首相の「熱意と誠意が感じられる」取材が終わると、安倍元首相は事務所の出口まで送りに来てくれて、「下へおりるエレベーターはあっちの方ですから」と笑顔で言い添えたそうだ。