■「差別や偏見を生む」と怒りの声
張り紙は「この事件について、目撃した方がいましたら、今からでも110番へ通報の上、情報提供して下さい」と呼びかけているのだが…ツイート投稿主の状況説明や、その他の投稿を見る限りでは、捨て猫たちが食べられた様子は全くない。
それどころか、ナオクロサキさんは捨て猫らを保護し、引き取り手を探すことに尽力していたのだ。
件のツイートは投稿から数日で2,000件以上ものRTを記録するほど話題となっており、ベトナム人および、外国人への差別を助長する内容の張り紙に対しては「こんな差別的なデマを流している人こそ、通報されるべき」「こういう張り紙が、差別や偏見を生むのでしょうね…」「ベトナム人の方々に謝罪してほしいです」といった怒りの声が多数寄せられている。
件の張り紙の内容は「事実無根」であると明らかになったワケだが、足立区では過去に、張り紙の掲出主が「ベトナム人が猫を食べている」と確信するような事件が起こったのだろうか。
そこで今回は、ツイート投稿主のナオクロサキさん、そして張り紙が発見された足立区、および公益社団法人「ベトナム協会」に詳しい話を聞いてみることに。すると、張り紙をめぐる「衝撃的な事実」が明らかになったのだ…。