■覚えておきたい2つの注意点

こちらの調査結果を受け、坂田さんは「6割以上の方が自信がないときに『分からない』と答えていたようで、驚きました。これは我々メガネ業界が周知できていない結果でもあり、改善すべき点と思いました」「学校検診での視力検査や、免許取得時の視力検査など、専門の検査員ではない場合は検査する側が不慣れなときもありますが、これから正しい視力検査の受け方をお伝えしていけるように、改善が必要かなと感じます」とのコメントを寄せてくれた。

ちなみに、一般的に視力検査で使用されている「C」によく似たマークは「ランドルト環」というもの。

こちらを使用した検査について、以前の取材時に坂田さんは「ランドルト環の切れ目を答える『最小分離閾』を検査し、その検査手法は『視標がおぼろげに見えても答えさせ、その段の1/2以上の視標が見えた個所がその眼の視力である』と定義されています」と説明していた。

視力検査でボヤけて見えるCマーク、絶対「言ったらダメ」な回答があった しかし6割超が勘違いを…
(画像=『Sirabee』より引用)

つまり、従来の視力検査では「おぼろげに見えても答える」ことを前提に、視力を測定しているのだ。

また視力検査時は、目を細めてマークを見るのはNG。こちらの理由について、坂田さんは「『ピンホール現象』という現象により、本来より見えやすくなってしまい、正確な視力測定ができません」と説明している。

眼鏡の新調や、視力検査を予定している人は「ボヤけて見えても答えること」「決して目を細めないこと」の2点を、徹底しておこう。でないと、正確な視力が分からなかったり、度数の合わない眼鏡ができてしまうかも…。