鈴木彩艶 写真:Getty Images

 GK鈴木彩艶(シント=トロイデンVV:STVV)は今月14日、GK大迫敬介(サンフレッチェ広島)やGK前川黛也(ヴィッセル神戸)らとともに、北中米W杯アジア2次予選・北朝鮮戦の日本代表メンバーに選出。AFCアジアカップでのパフォーマンスで批判を浴びていたが、「経験は関係ない」という発言が物議を醸している。

 パリ五輪世代屈指の守護神として期待を寄せられている鈴木だが、アジアカップでは全5試合で失点。特にパンチングの判断やセットプレー時のポジショニングなどで、ファンや識者から厳しい指摘を受けていた。

 そのアジアカップの代表メンバーGK陣を巡っては、鈴木、前川、GK野澤大志ブランドン(FC東京)がいずれも大会前の時点でA代表キャップ数は「5」未満であるだけに、日本国内外から「経験不足」との指摘が相次いでいた。

 しかし、鈴木本人は「経験不足」という声に反論。今月14日放送の報道番組『news23』(TBS系)では、同選手へのインタビューが放送されたが、その中で本人は「周りから経験不足って言葉があったけど、経験は全く関係ないと思っています」と一蹴した上で、「代表に選ばれて試合に出ているからには、自分はしっかりパフォーマンスを発揮するだけだと思っていましたし、悔しさが残る大会でした」と、アジアカップでのプレーを振り返った。

 この鈴木の発言を受けて、ネット上では「経験不足でもOKならば、ベルギー2部へ短期で行っていた谷晃生もそうなのでは?」「経験を積ませるのは、年代別の代表で良い」「浦和にいた頃もルヴァン杯の最初のうちだけだったり経験不足は明らか」といった批判が噴出。再び鈴木に対する風当たりが強まっている。

 なお、日本代表OBの内田篤人氏もインターネット動画配信サービス『DAZN』で今月7日配信開始の『内田篤人のフットボール・タイム』第173回で、鈴木のパフォーマンスに言及。浦和レッズOB柏木陽介氏の「この前、色々と叩かれていたけど、いいじゃないですか。(年齢が)まだ20ちょっとだし」というコメントに対して、「A代表のGKは、経験がないと難しい」と反応。「経験は全く関係ない」という鈴木本人の認識とは対照的な意見を述べている。