■遠慮が生まれる原因は

妻が夫に伝えたいけれど“悪いと思って言えない”ことについて、アツさんは「もっとやってほしいこと」「それじゃない」「それはやらないでほしい」の3つだと考察。

「もっとやってほしいこと」について、風呂の例でいうと「子供の体拭きや髪を乾かすなど、風呂から上がったあとの対応をしてほしい」というのが妻の思いと推察する。しかしこれを伝えたくても「なんか忙しそう」などと遠慮が阻んでしまうとのことだ。

たとえ夫の仕事が休みで家事育児をしてほしいなと思っていても「疲れてそうだな」と遠慮して言えない…。なぜ遠慮してしまうのか、それは「夫の状況を正しく把握できていないから」なのだという。

■妻には“ある呪縛”が…

把握ができていないがために妻から見た夫は「なんか忙しそう」、夫側は「これぐらいだったら全然できる」などと食い違いが発生。

この食い違いは、夫側が自分の負担度や肉体的・精神的疲労度などの「状況を伝えていない」ことが原因で、例えば「風呂から出たあとはこちらで(できるから)やろうか?」と聞いてみるなど、会話すれば互いの状況を把握できるとアツさんはアドバイスしている。

また、もう1つの理由として「妻だからやらなきゃ、母だからやらなきゃ」と思ってしまっていることも指摘。性別で役割を固定する概念にはまって自分自身を縛り付けている場合があり、「言わない、言えない」状況になってしまうのだという。