日本サッカー協会(JFA)は11月9日、DF谷口彰悟(シント=トロイデンVV)の負傷を受けて、DF関根大輝(柏レイソル)をFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選2試合(対インドネシア代表、中国代表)に臨む日本代表へ追加招集したと公式発表。DF冨安健洋(アーセナル)、DF伊藤洋輝(バイエルン・ミュンヘン)と主力のセンターバック複数名を欠く中、森保一監督のメンバー選考に対する批判が相次いでいる。
森保ジャパンのセンターバック陣では、DF板倉滉(ボルシアMG)、DF町田浩樹(ユニオンSG)、DF瀬古歩夢(グラスホッパー)、DF高井幸大(川崎フロンターレ)らがメンバー入り。谷口も当初招集されていたが、11月8日開催のベルギー1部リーグ戦でアキレス腱を断裂。長期離脱がほぼ確実となった。
パリ五輪出場歴を持つ関根が招集されたとはいえ、守備陣に不安を抱えている日本代表。2024年6月から3バックシステムが本格的に採用された後も、板倉、町田、谷口などプレータイムが一部選手に偏っていたことを理由に、「選手層を厚くしない森保監督の起用のツケが回ってきそう」「森保監督は高井など控え選手も積極的に使うべきだった」という指摘が湧き起こっている。
また関根の追加招集後には「3バック組めないのでは?」「冨安、伊藤、谷口いない時点で3バックはかなりきつそう」と、4バックシステム復活を予想する意見も。「関根ではなくて渡辺、アンリを招集すべきだった」などと、3バックシステムでのプレーも可能であるDFチェイス・アンリ(VfBシュツットガルト)、DF渡辺剛(KAAヘント)の選外を疑問視するコメントも見受けられる。
MF堂安律(SCフライブルク)、MF三笘薫(ブライトン)をウイングバックに配するなど、攻撃的な3バックシステムの確立で評価を上げていた森保監督。今月開催の最終予選では、センターバックの選手層が薄いこともあり、DF菅原由勢(サウサンプトン)やDF長友佑都(FC東京)らサイドバックを本職とする選手にもチャンスを与えるかもしれない。