中国で日本人学校の生徒が殺害されてしまうという凄惨な事件が起きてしばらくになりますが、この事件が思ったほど取り上げられなかったことに私は大変な驚きを感じています。

深圳日本人学校 Wikipediaより

この事件は明らかに日本人学校の生徒をターゲットにしたもので、北米や欧州の感覚であれば明らかに国籍や人種を狙った凶悪犯罪であったということが言えます。

他の先進国であれば駐在員や学童の即時帰国まで検討するはずです。中国の治安が悪化する中でこのような事件がもっと大規模なテロなどにエスカレートする可能性があるからです。

さてこのような中でどうやったら日本人は自分の身の安全を確保することができるか。

私はここ30年近く日本と海外を往復して生活してきましたが、その中で学んだのは日本人というのはとにかく他の国ではターゲットにされやすい国籍であるということです。

なぜなら他の国の犯罪者や不特定多数の人々というのは、日本人は小柄で気性おとなしいために反撃してこないということをよく知っているからです。

また日本人の大半は経済移民ではなく駐在員や留学生、家族の事情で引っ越してきた人や旅行者などで、現地では数が少なく親族と移民している人は少ないためにバックがないということも知られています。

つまり攻撃しても反撃してくる親戚や身内がいないということです。リスクの低い簡単なターゲットです。

このような状況の中で日本人が身を守るのに最も重要なことは、日本人であると悟られないことです。

つまり不特定多数がいる場や移動中、公の場などでは極力日本人であると悟られないようにするのです。

日本語を話さないようにしたり、日本人だと悟られないようなファッションにする、日本でしか売っていないような目立つものを持たないということが非常に重要です。

日本の人はあまり意識していませんが日本で売っている文房具やグッズカバンファッションなどは実はデザインや色合いが独特で海外ではとても目立つことが多いのです。