シンガポールは、東京23区ほどの面積に多国籍な人々が共存して生活している国です。有名な観光地は、旅行雑誌やSNSですぐに見つけられますが、今回はちょっとマニアックでローカルしか行かなそうなニッチなスポットを紹介します。
普段とは少し違ったシンガポール観光を楽しんでみてはいかがでしょうか?今回は、シンガポールにある「涅槃像」に注目します。涅槃像と聞くと、私が思い浮かべるのはタイのワット・ポーのものですが、実はここシンガポールにも立派な涅槃像があるのです。
涅槃像とは、釈迦が入滅する姿を表した仏像のことです。国によって色使いや文化的な違いがあり、各地を旅しているような感覚を味わえるのが特徴です。
目次
Sakuya Muni Buddha Gaya Temple(タイ仏教)
インド街の雰囲気が漂うパープルラインのファーラーパーク駅近くの大通りから一本裏手に入り、5分ほど歩くとタイ仏教の寺院「Sakuya Muni Buddha Gaya Temple」があります。
通称「千燈寺院」と呼ばれるこの寺院は、千個の燈を灯すことが由来ですが、昼間の訪問ではその明るさに気づくことはほとんどありません。
まず、寺院の入口では狛犬ならぬ、ヒョウとトラの二匹の神使が出迎えてくれます。大きな目と少し曲がったヒゲがユーモラスで、一緒に写真を撮りたくなります。境内に入る際は、土足禁止なので靴を脱ぎます。すぐに15mの大仏が視界を覆い、圧倒されるでしょう。
大仏の左横には、涅槃像が隠された秘密の部屋があります。釈迦を囲む弟子たちの像が並び、独特で異様な雰囲気を感じます。残念ながらこの涅槃像は撮影禁止です。
寺院内にはおみくじや生まれた曜日の神様への祈願ができるスペースもあり、観光客向けに日本語の説明書きもありますので安心して参拝できます。
Sakuya Muni Buddha Gaya Temple
・住所:366 Race Course Rd, Singapore 218638
・電話:+65 62940714
・開館時間:8:00~16:30 (祭事等で変更あり)
・定休日:年末年始
・入館料:無料
The Singapore Buddhist Lodge(シンガポール仏教)
続いて、日本人に少し馴染みのある雰囲気の寺院「The Singapore Buddhist Lodge」を紹介します。
リバーバレーの川沿いに位置し、坂道を登ると急にローカル感が漂うこの寺院は、最近改装されたばかりでとても新しい印象です。境内は広く、静寂に包まれた厳粛な雰囲気で、熱心な信者が多く訪れます。境内には石造りの涅槃像があり、寺院の外にあります。
無料で見学可能ですが、地下3階では精進料理が無料で提供されています。訪問時は30人ほどの行列がありましたが、体験してみるのも良いかもしれません。
The Singapore Buddhist Lodge
・住所:17-19 Kim Yam Rd, Singapore 239329
・電話:+65 67372630
・開館時間:8:30~17:30
・定休日:年中無休
・入館料:無料
Sri Lankaramaya Buddhist Temple(スリランカ仏教)
Sri Lankaramaya Buddhist Templeは、シンガポール唯一のスリランカ仏教の寺院で、観光客にはあまり知られていない場所です。広々とした境内には、スリランカの聖木である菩提樹が立派に育っています。
涅槃像もあり、10mはあろうかという大きさです。訪れる際は、寺院の神聖な場所であることを心に留め、静かに見学しましょう。
Sri Lankaramaya Buddhist Temple
・住所:30C St Michael's Rd, Singapore 328002
・電話:+65 6293 2132
・開館時間:6:00~21:00
・定休日:年中無休
・入館料:無料
まとめ
シンガポールには多くの宗教が混在しており、誰でも訪れることができる寺院が多くあります。異国文化を感じながら訪れるのも良い経験です。
訪問の際は露出が多い服装を避け、一枚羽織るものを持参すると良いでしょう。郷に従い、感謝の気持ちを持って見学すると、より豊かな観光体験ができるはずです。
【文・写真 アイアイ/提供元・たびこふれ】
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