ツタンカーメンの若すぎる死とマスクの転用
ツタンカーメンは9歳頃に王位に就き、イヤリングをしていた可能性は高い。しかし、成長するにつれてイヤリングを外したはずであり、19歳頃の死の時点では着用していなかったと考えられている。では、なぜ彼のマスクに耳たぶの穴があるのだろうか?
専門家は、ツタンカーメンが19歳という若さで突然亡くなったため、 役人たちは埋葬の準備に追われたと考えられる。権力闘争が埋葬を急がせた可能性も否定できない。墓の塗料がまだ乾いていない状態で封印されていたという証言も、この説を裏付けている。もしそうだとしたら、ツタンカーメンの埋葬に携わった人々は、エジプトで最も有名な女王の一人である継母のネフェルティティのマスクを借用したのかもしれない。ネフェルティティの埋葬場所は未だ発見されていないが、このマスクが元々彼女のものだったという説は、今回の発見でさらに信憑性を増したと言えるだろう。
ツタンカーメンは紀元前1323年まで統治した。科学者たちは、彼がマラリアと脚の骨折(おそらく戦車の事故によるもの)で死亡したと考えている。彼は口蓋裂、脊柱側弯症、内反足を患っており、短い生涯を通じて健康問題に悩まされていたようだ。専門家は、ミイラ化した骨のDNAから、彼の両親が兄妹であった可能性を示唆しており、近親婚がこれらの健康問題の原因となった可能性もある。近親婚が健康に深刻な影響を与えることは現代でも問題となっている。
ツタンカーメンの黄金マスクは、高さ約53cm、宝石が散りばめられ、約2.5kgの黄金のあごひげが付いた、総重量約10kgの豪華なものである。このあごひげも、ツタンカーメンの突然の死を受けて後から付け加えられた可能性がある。
ツタンカーメンの黄金マスクは未だ多くの謎を秘めている。今後の研究によって古代エジプトの新たな真実が明らかになることを期待したい。
提供元・TOCANA
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