企業の商品やサービスを体験できて、家族や友人と楽しい時間を共有できる「株主優待」。

今回は、 6月の権利確定銘柄のうち、特に食品関連で人気の株主優待銘柄を3つ厳選して紹介する。

紹介する銘柄の株主優待を受け取るための〆切(権利付き最終日)はすべて2024年6月26日(水) となっている。まだ間に合うので、ぜひこの機会にチェックしていただきたい。

まだ間に合う!6月株主優待が大人気の銘柄3選【直近の業績も】

6月の権利確定銘柄のうち、特に食品関連で人気の株主優待銘柄は以下の3つだ。

● すかいらーくホールディングス(3197)
● B-R サーティワン アイスクリーム(2268)
● 江崎グリコ(2206)

なお、実際に株主優待が自宅に届くのは「すかいらーくホールディングス」と「B-R サーティワン アイスクリーム」が9月、「江崎グリコ」は12月になる予定である。

優待 金額相当 必要な株数・金額
すかいらーく
(3197)
すかいらーく
株主様ご優待カード
100株~299株:2,000円
300株~499株:3,000円
500株~999株:16,000円
1,000株~:34,000円
100株・20万円程度
(株単価:2,192円)
サーティワン
アイスクリーム
(2268)
eGift
(電子ギフト)
100株:1,200円相当
500株:1,800円相当
1,000株:3,000円相当
5,000株:6,000円相当
100株・40万円程度
(株単価:4,045円)
江崎グリコ
(2206)
Glicoグループの製品 <保有期間3年以内>
100株:1,000円相当
500株:2,000円相当
1,000株:4,000円相当

<保有期間3年以上>
100株:1,500円相当
500株:3,000円相当
1,000株:6,000円相当
100株・40万円程度
(株単価:4,124円)
※株価は2024年6/3時点
※権利確定日(株主優待を受け取る株主が決まる日)は6月28日(金)

株主優待を受けるためには、「権利付き最終日」までに必要な株数を購入する必要がある。

銘柄ごとに、株主優待を受け取るために必要な株数が決まっており、一般的には100株以上が必要だ。今回紹介する銘柄も、数十万円の投資が必要となる。

そのため、優待の魅力だけで銘柄を選ぶのではなく、「応援したい企業かどうか」や「今後株価が上がりそうか」という視点も重要になる。

株主優待を通じて得られる特典だけでなく、長期的な投資価値を見極めることが大切だ。

すかいらーくホールディングス(3197)の株主優待

すかいらーくホールディングスは株主優待として、運営店舗で使えるお得な食事割引券(すかいらーく株主様ご優待カード。2,000円相当~)を配布している。

ガスト、バーミヤン、ジョナサンなど、全国展開のレストランチェーン店で使えること、割引券の額面が2,000円以上であることから、人気が高い株主優待だ。

同社の株主優待は、実用性と楽しさを兼ね備えた点が魅力といえる。

B-R サーティワン アイスクリーム(2268)の株主優待

サーティワン アイスクリームの株主優待は同社製品と引き替えできる「eGift(電子ギフト)」1,200円分(600円×2枚) だ。

同社の株主優待は、2022年までは自社店舗で利用できる紙の株主優待券であった。紙の「株主優待券」は1枚500円分だったが、「eGift」は1枚600円分と、額面がアップした。

「eGift」は、郵送されてくる株主優待の案内書面に記載された二次元バーコードをスマホで読み取り、表示されるeGiftを店頭で提示することによって利用可能となる。

江崎グリコ(2206)の株主優待

江崎グリコの株主優待は、Glicoグループの製品(1,000円相当~)となっており、ポッキーやチョコレートなど、たくさんのお菓子が届くので、お子さんがいる家庭におすすめだ。

江崎グリコは、 菓子事業で有名な食料品メーカーである。主力商品には、ポッキー・ビスコ・パピコがあり、お菓子以外にもカレー・幼児食・バランス栄養食などを手がけている。

品質と安全性に重点を置き、おいしい食品やお菓子を提供するだけでなく、環境への配慮や地域社会への貢献にも力を入れていることから、子育てファミリーに人気がある。

【簡単3ステップ】株主優待をもらう具体的な手順

株主優待をもらう具体的な手順は次の3ステップだ。

それぞれのステップを詳しく解説する。

<ステップ1.証券口座を開設する>
株を購入するためには、まず証券会社に証券口座を開設する必要がある。
今はほとんどの証券会社の口座開設手続きがオンラインで完了する。

<ステップ2.銘柄を選んで購入する>
優待を受け取りたい銘柄を選んで購入する。銘柄ごとに最低売買単位(必要な株数)が異なるので確認しよう。
一般的には100株単位での購入が必要だ。

指値注文と成行注文とは?
・指値注文:希望する価格を指定して注文を出す方法。希望の価格で購入できる。
・成行注文:値段を指定せずに注文する方法。場価格で即座に注文が成立する。

株主優待が目的であり、株を確実に購入したいのであれば、「成行」注文を選ぼう。

指値注文は希望の価格で購入できるのがメリットだが、注文が成立しない可能性があるからだ。

ただし、希望より高い価格で購入してしまうリスクがあるため、株価が急激に変動していないか、値動きに注意する必要がある。

<ステップ3.株を保有して優待を受け取る>
権利付き最終日を過ぎた後、企業から株主優待の案内やクーポンなどが送られてくるので受け取ろう。
注意点として、権利付き最終日まで株を保有していることが重要だ。売却してしまうと、株主優待を受け取る権利を失ってしまう。

文・MONEY TIMES編集部