日本代表FW上田綺世が所属するオランダの強豪フェイエノールトのブライアン・プリスケ監督が、今年のクリスマス(12月25日)頃に解任される可能性が高いと噂されている。この予測をしているのは、オランダ人のサッカー指導者で解説者でもあるアード・デ・モス氏だ。
モス氏は、オランダの名門アヤックス・アムステルダムをはじめ数々のチームを指揮しており、その中にはJ1の浦和レッズ(1999)も含まれている。現在はオランダのメディアで試合分析を行っており、11月9日、オランダのサッカーニュースのポッドキャストでフェイエノールトの現状に厳しい意見を述べた。
プリスケ監督の下でフェイエノールトは、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)のベンフィカ戦(3-1)やリーグでのユトレヒト戦(2-0)には勝利したものの、ホームで開催されたリーグのアヤックス戦(0-2)やCLのRBザルツブルク戦(1-3)で苦杯を舐めた。モス氏はこの結果について、「ザルツブルクはフェイエノールトの弱点を突いて圧倒した」と評価すると同時に「フェイエノールトには創造性や組織的な連携が欠けており、技術面でも戦術面でも及ばなかった」と指摘した。
フェイエノールトはカウンター戦術を得意とし、アウェーでは結果を出しやすい一方で、ホームゲームでは勝利が難しくなっているとモス氏は分析。その結果、次戦CLのマンチェスター・シティ戦についても「厳しい戦いになる」と予測している。さらに、選手の体力不足が原因とする議論についてもモス氏は異を唱え、「ボールを追い続ければ誰でも疲れるのは当然。勝った時には疲労の話は出てこない」と述べ、体力の問題ではなく戦術的な問題が原因と指摘した。
モス氏は以前からプリスケ監督の手腕に疑問を抱いており、9月時点で既に早期解任を予測していた。「この監督には安定した結果を出す能力が欠けている」と酷評し、「クリスマスには予測が現実になるだろう」と結論づけている。