フランス代表のエースでキャプテンのFWキリアン・エムバペ(レアル・マドリード)が、同代表のディディエ・デシャン監督に対して強い不満を抱いていると報じられている。
フランスメディアによると、エムバペは10月と11月の代表活動であるUEFAネーションズリーグで2回連続でメンバーから外され、この決定に対し、強い不満を抱いているようだ。同選手は、フランス代表が変わらなければ、今後はプレーしない意向を示唆しているとのこと。デシャン監督との関係は「脆い」と表現されており、今後の対応によってはその関係がさらに悪化する可能性も指摘されている。
デシャン監督によれば、エムバペは当初から代表参加を望んでいたが、最終的には監督自身が熟考の末に不招集を決めたとされる。同監督は「エムバペと何度も話し合いを重ね、こうした方が良いと判断した。議論するつもりはない」と発言。その背景にスポーツ以外の問題は関与していないと強調し、具体的な理由は明かさなかった。
エムバペは、2017年に代表デビューして以来、フランス代表として86試合に出場し48ゴールを記録。2018年にはFIFAワールドカップ(W杯)優勝に貢献し、2022年のW杯にもアルゼンチンとの決勝(3-3/PK2-4)に進出するなど、代表にとって欠かせない存在である。フランス代表における歴代得点ランキングでは3位につけており、その影響力は絶大だ。
しかし、今2024/25シーズンは、所属するマドリードで15試合8ゴールを挙げるもクラブでの状況は思うように進んでおらず、フラストレーションが溜まっているのかもしれない。今回のデシャン監督の決断がエムバペのフランス代表キャリアにどのような影響を及ぼすのか、今後の展開に注目が集まっている。