男性と女性では、「感じ方」や「求めていること」がまったく異なります。ある男性が京都に行ったとします。報告を求めたら、次のような内容になるはずです。
「東京10時発の新幹線に乗って、京都へ12時に着いた。昼食を食べて、金閣寺に行って、時間が余ったので銀閣寺まで足を延ばした。17時の新幹線で東京に向かった」
では、女性だとどのようになるでしょうか。
「久々の旅でワクワクして目がさえちゃって、なかなか眠れませんでした。金閣寺に行って、青空と黄金の舎利殿を見ながら散歩しました。すごくきれいだったので、たくさん写真撮っちゃいました。お昼は精進料理食べたんですけど、野菜がおいしかったです」
大きな違いは、論理的か感情的かという点です。女性にとって男性の話は「へえ、だから何?」。女性は感情が優先します。脈絡などどうでもよく、感情が重視されます。デートなどの場面では、感情的な会話の方が相手の心に響きやすいことは確かでしょう。
正しい情報をセレクションしよう婚活では、男性にリードを求められる場面が少なくありません。男性は女性の感情に寄り添い、自分も会話に感情を乗せて表現することを意識して、女性を上手にエスコートすることがうまくいくコツです。
学歴や収入はすぐには変えられません。しかし、自分の感情を表現したり、相手の感情を理解したりしようとすることは、意識することですぐにできるはずです。
最近、婚活や恋愛系の記事を目にする機会が増えたように思います。「婚活の悲劇」「写真と全然違う」というネガティブ記事のアクセスがよさそうですが、活動している本人は至って真剣です。正しい情報をセレクションしてください。
尾藤 克之(コラムニスト・著述家)
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