藤田譲瑠チマ 写真:Getty Images

 ベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)所属MF藤田譲瑠チマは、11月開催のFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選2試合(対インドネシア、中国)に臨む日本代表に招集。MF遠藤航(リバプール)、MF守田英正(スポルティングCP)、MF田中碧(リーズ・ユナイテッド)らとの競争に割って入ることが期待される中、本人が海外挑戦後の変化を明かしている。

 同選手は東京ヴェルディ、徳島ヴォルティス、横浜F・マリノスを経て、2023年7月にSTVVへ完全移籍。海外挑戦1年目はリーグ戦25試合でプレーしたが、大半で途中出場と控えに甘んじていた。

 ただAFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選や五輪本大会で、U23日本代表の中心選手としてボール奪取や視野に広さを活かしたプレーなどにより存在感を発揮すると、今季はここまでベルギー1部リーグ戦ほぼ全試合でスタメン出場。11月8日開催のKVメヘレン戦では1アシストをマークするなど、チームの勝利に貢献した。

 ベルギー紙『HBVL』で11月8日に掲載されたインタビュー記事によると、藤田本人は「専属のシェフが野菜を使っておいしい料理を作ってくれています」と語るなど、海外移籍前に抱えていた野菜嫌いを克服したことを強調。くわえて「日本でプレーしていた時よりも筋肉量が増しているし、フィジカルはかなり強くなっている」と、海外移籍による自身の成長ぶりに言及したという。

 ただ一方で、プレー面では横浜FM時代からとある改善点を抱えている模様。日本代表OBの城彰二氏はパリ五輪終了後に藤田のプレースタイルについて、自身のYouTubeチャンネルを通じて持論を述べている。

 「パリ五輪のスペイン戦もそうだったけど、どうしても消える時間が多い。彼は何でもできるから、動いてボールを引き出そうとかすればいいのに、歩く時間がすごく長い。ちょっと動けばいいのにと思うけど、やっぱりそこに行かない。ボールの出しどころに、まわりの皆が困る」