荒木隼人 写真:Getty Images

 シント=トロイデンVV(STVV)所属DF谷口彰悟は、11月8日開催のベルギー1部リーグ戦で負傷。FIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選2試合(対インドネシア、中国)に臨む日本代表の招集辞退や長期離脱が濃厚とみられる一方で、STVVが2025年1月の移籍ウィンドウでセンターバックの補強に動く可能性も考えられる。

 谷口は2024年夏にカタール1部アル・ラーヤンを退団し、STVVへ移籍。加入当初はリーグ戦で自身のミスからゴールを許すなど、不安定なパフォーマンスを見せていたが、9月はじめに監督がクリスティアン・ラタンツィオ氏からフェリス・マズー氏へ代わると一変。3バックの中央でほぼ全試合スタメン出場しているほか、日本代表でもDF板倉滉(ボルシアMG)らとともに守備陣の中心選手としてチームを支えていた。

 そんななか、谷口は8日のKVメヘレン戦でスタメン出場も、前半11分に左足首を押さえて倒れこむと、そのまま途中交代。ベルギー紙『HBVL』によると、STVVのマズー監督は「彼は重傷を負った。アキレス腱断裂と診断された」と、同選手の長期離脱を示唆。現地では「谷口は一足早いシーズン終了の危機に直面している」などと報じられているだけに、STVVが2024/25シーズン途中に緊急補強を行うかもしれない。

 これまで多くの日本人選手を獲得してきたSTVVだが、2023/24シーズン終了前にはサンフレッチェ広島所属DF荒木隼人への関心が取り沙汰されていた。

 ベルギー紙『DH』は2024年4月、STVVやスタンダール・リエージュなど欧州複数クラブが荒木に関心を寄せている可能性を報道。同選手と広島の契約期間を2026年1月までと伝えていたが、STVVはDFマット・スメッツの後釜として谷口を獲得。2024年夏に荒木のSTVV移籍は実現しなかったが、再び獲得リストに名を連ねるケースも考えられる。