アウディ ジャパンは2024年10月24日、3列シート/7人乗りで、広く上質な室内空間を備えたプレミアムSUV、「Q7」、「SQ7」の改良モデルを発売した。

アウディ 3列シート7人乗りQ7、 SQ7の改良モデルを発売
(画像=新型Q7 新デザインのアウディリングを採用、『AUTO PROVE』より引用)

改良されたモデルは、最新の2次元のアウディ・リングを装着するなど新しいデザインを採用。力強くエレガントなデザインをさらにアップデートし、無駄を削ぎ落したフォルム、クリーンなボディパネル、そして大きなラゲッジ積載容積を誇る。

Q7は、最高出力200kW(272ps)、最大トルク600Nmを発揮する3.0Lの50 TDI V型6気筒直噴ディーゼルエンジンと、最高出力250kW(340ps)、最大トルク500Nmを発揮する3.0Lの55 TFSI V型6気筒直噴ガソリンエンジンの2タイプをラインアップ。

すべてのエンジンに8速ティプトロニック、クワトロ4輪駆動を採用している。55 TFSI はさらなる高効率と快適な走行を実現する48V電源とリチウムイオンバッテリー、ベルト駆動式オルタネータースターター(BAS)を採用したマイルドハイブリッドシステムを搭載。

SQ7は、最高出力373kW(507ps)、最大トルク770Nmを発揮するV型8気筒4.0LのTFSI直噴ガソリンエンジンを搭載。8速ティプトロニックとクワトロ4輪駆動システムが組み合わされている。

0-100km/h加速は4.1秒、最高速度は250km/hで電子的に制限されている。1-3-7-2-6-5-4-8の点火順序を備えた4.0Lの直噴V8エンジンは、スポーティで重厚なサウンドを奏で、低中負荷状態および一定の加速条件では、シリンダーオンデマンドシステムが、燃料噴射および点火を止め、吸気バルブと排気バルブを閉じることで、2番、3番、5番、8番のシリンダーを休止させ、高性能と高効率を両立させている。

デザイン

デザイン面では、ベースモデルのフロントグリルにはティアドロップ形状が採用され、S line、SQ7では、L字型のデザインが採用されている。これにより、セダン系のAシリーズとのデザイン的な区別が強められている。さらに、グリルの輪郭とポジションがより高くなったヘッドライトにより、フロントは新しい印象を与えている。

S lineの場合は、フロントバンパー、ドアアタッチメントトリム、ディフューザーの一部にコントラストカラーを採用し、フロントバンパーのサイドエアインテークを明確にすることで、SUVとしての力強いデザインを強調。すべてのグレードに、高品質で視覚的に魅力的なテールパイプを備えたエキゾーストを装備する。

アウディ 3列シート7人乗りQ7、 SQ7の改良モデルを発売
(画像=新型SQ7、『AUTO PROVE』より引用)

SQ7はスポーツモデルふさわしく、デザインを一新したSモデル専用のフロントスポイラー、印象的なリヤディフューザー、左右4本出しのテールパイプールパイプが特長だ。シングルフレームグリルには、スポーティなカラーのL字型インレイが配置され、大きなエアインテークにはハニカムグリルを装着。

アウディ 3列シート7人乗りQ7、 SQ7の改良モデルを発売
(画像=SQ7のリヤ ディフューザーと4本だしマフラーが印象的、『AUTO PROVE』より引用)

さらに、ドアミラーハウジング、シングルフレームのインレイ、サイドエアインテークのエッジ、サイドスカートのインレイは、スポーティなアルミ調仕上げとしている。インテリアは、 Sのロゴ付きダイナミカ/レザーのスポーツシートやブラックのヘッドライニング、 専用ビューを備えたアウディ バーチャルコックピットプラスなどにより、特別感を強調している。

3列シート/7人乗りの居住空間は、高いプレステージ性と、日常ユースにおけるすぐれた実用性を兼ね備えている。前席、後席ともに十分な室内長、ヘッドルーム、エルボールームを備え、ファーストクラスのインテリアと、明るく広々としたキャビンとなっている。

2列目の3シートはすべての前後方向と背もたれの角度を個別に調整でき、ISOFIX取り付け装置でチャイルドシートを3つ装着することもできる。3列目シートは左右ともに電動折りたたみシートで、それぞれ独立して床下に格納が可能。大人の乗客にも十分なスペースを確保し、2列目シートとあわせて最大5つのチャイルドシートが装着できる。

灯火類

ライト類は、ダイナミックターンインディケーター付きマトリクスLEDヘッドライトとリヤコンビーネーションライトが標準装備されている。

アウディ 3列シート7人乗りQ7、 SQ7の改良モデルを発売
(画像=ダイナミックターンインディケーター付きLEDリヤコンビーネーションライト、『AUTO PROVE』より引用)

さらにオプションとして、アウディレーザーライトを備えたHDマトリクスLEDヘッドライトが設定されている。レーザーライトは、70km/h以上の速度で走行中に作動可能するようになり、ハイビームの照射範囲が大幅に拡大する。また、HDマトリクスLEDヘッドライト装着モデルには、デジタルデイタイムランニングライト・シグネチャーが新たに追加された。ユーザーは、MMIを介して選択することで、ユーザーの個性を反映した特徴的なエクステリアを創り出すことができる。

アウディ 3列シート7人乗りQ7、 SQ7の改良モデルを発売
(画像=SQ7のインテリア、『AUTO PROVE』より引用)

SQ7にはHDマトリクスLEDヘッドライトが標準装備される。リヤライトには、今回初めてデジタルOLEDリヤライトがオプション設定された。これにより4種類のデジタルライトシグネチャーが選択可能で、アシスタンスシステムと連動した近接表示機能が採用されていまる。

シャシー

シャシーでは、Q7にオプションの(SQ7には標準装備)オールホイールステアリングを設定。このシステムでは後輪は前輪とは逆方向に最大5度操舵される。これにより、回転半径が0.4m縮小され、5.3mとなるため、狭い道での取り回しがさらに向上。高速走行時には、後輪を前輪と同じ方向に切るために、快適性と車線変更時の安定性が向上する。なお、オールホイールステアリングは単独オプションとなっている。

SQ7は、オプションでアドバンスト・サスペンションパッケージが選択でき、より軽快で正確なハンドリングを実現するリヤスポーツ・デファレンシャルと、凹凸のある路面でボディの動きを軽減したり、コーナリング時にロール角を大幅に減少させ、車両のハンドリングをより正確にする、アクティブスタビライザーがセットで装備できる。

SQ7は285/40-21インチタイヤを標準装備している。フロントのブラックのブレーキキャリパーには、Sモデルであることを象徴するSロゴを刻印。オプションでレッドキャリパーも選択可能になっている。

価格

アウディ 3列シート7人乗りQ7、 SQ7の改良モデルを発売
(画像=『AUTO PROVE』より引用)

提供・AUTO PROVE

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