アーセナル所属DF冨安健洋は怪我により、11月に行われるFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選2試合(対インドネシア、中国)でも、日本代表に招集されず。移籍報道が飛び交う中、アーセナルは同選手の去就に関してある程度の方針を立てているという。
2021年8月にボローニャからアーセナルへ完全移籍も、2022年1月以降は再三にわたり負傷離脱している冨安。2024年夏も膝に問題を抱えると、今季開幕から1か月以上にわたり公式戦でベンチ入りせず。それでも10月5日に行われたプレミアリーグ第7節サウサンプトン戦では、84分から右サイドバックでプレーし、今季初出場を果たしたが、故障再発により再び戦列を離れて言える。
またアーセナルは11月4日、2019年7月からテクニカルディレクターやスポーツディレクターを務めていたエドゥ氏の辞任を公式発表。英紙『ミラー』が「彼はアーセナル加入後、怪我に苦しんでいる。時期は分からないが、移籍してもおかしくない」と、退団の可能性を報じるなど、日本人ディフェンダー退団の憶測が広まっている。
ただ一方で、アーセナルの専門サイト『ジャスト・アーセナル』は7日、冨安の去就について「彼にはインテル、ユベントスなどセリエAの複数クラブが関心を寄せている」とした上で、「アーセナルは冨安の将来について、すでに決断を下している。彼を売却する予定はない。ミケル・アルテタ監督にとって重要な選手であることに変わりはない」とリポート。
指揮官から高い評価を受けている理由に、センターバック、サイドバックと複数ポジションでプレー可能な点や、トレーニングに対する姿勢などを挙げている。
稼働率が低いことを理由に批判を浴びているものの、依然としてチーム内での評価が高い冨安。『グーナー・トーク』によると、DFベン・ホワイトも「冨安をリスペクトしている」「彼の準備や練習は、僕が今まで知っていたこととは全然違う」などと、冨安のサッカーに対する向き合い方を絶賛しているという。