有料動画チャンネルのネットフリックスには、時々面白いコンテンツが登場します。

今年最大のヒットと言えば、なんといっても「地面師たち」ですが、もうええでしょう(笑)。

最近ハマっているのが「白と黒のスプーン ~料理階級戦争~」という9月に配信開始となった韓国の食のエンターテイメントです。

ネタバレになってしまうので、詳しくは書きませんが、韓国ドラマのイカゲームと以前日本の地上波でヒットした料理番組「料理の鉄人」を合わせたような作品です。

本物の料理人が出てきて、料理対決していくわけですが、面白いのは料理に対する評価が人によってまったく異なることです。

薄味が好きな人もいれば、パンチの効いた濃い味が好きな人もいる。

リゾットやパスタをアルデンテにするのが好みの人もいれば、芯まで火が通っていないと嫌がる人もいる。

これらは、どちらが正しいと言うわけではなく、個人の好みの問題です。

どの料理がおいしいか。これは極めて主観的な意見であって、客観的な基準がないことを意味します。

食に対する好みは、幼少児の環境、民族・人種、生活習慣などから大きく影響を受けます。

例えば、欧米人は洋食に対する経験は深くても、和食の旨味はあまり理解できないはずです。

逆に日本人がアジアのローカルフードを食べても、現地人とは異なる反応になる。これは当たり前のことです。

そう考えれば、グルメサイトの点数や、レストランの星の数は参考になる事はあっても、絶対ではありません。

他人の評価は参考情報として活用しながら、自分にとって1番良いと思うものを選べば良いのです。

「白と黒のスプーン」はまだ全て見終わっていませんが、最後の結論がどのようになるのかじっくり味わって観ようと思います。

編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年11月6日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。