日本サッカー協会(JFA)は7日、11月のFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選2試合(対インドネシア代表、中国代表)に臨む日本代表の招集メンバー発表会見を実施。森保一監督がインドネシア代表率いる韓国人のシン・テヨン監督に言及する一幕があったが、これにインドネシア国内メディアが反応している。
両国は2024年1月のAFCアジアカップでも対戦。森保監督は「シン・テヨン監督は日本嫌いで知られている。アジアカップでは親しげに話していたが、どういう話をしていたのか」と訊かれると、「お会いした時に話をしていますが、非常に素晴らしい監督だと思っています。韓国でも結果を出してW杯に導き、世界の舞台で戦った経験を持っている。チームの強化にあたって、インドネシアのサッカーを成長させているのは間違いない。そういった意味のリスペクトを込め、監督がやっていらっしゃることは素晴らしいこと、と話をさせていてだいてます」と、好意的なコメントを残している。
この森保監督の発言はインドネシア国内でも話題に。同国メディア『スーパーボール』は「シン・テヨンの日本に対する恨みに反応」という見出しのもと、韓国人指揮官の“反日志向”について以下のように綴っている。
「韓国人と日本人は仲が悪いことで知られている。これにはかつて日本が韓国を植民地化したことが背景にある。韓国の人々が日本に対して依然として嫌悪感を抱いている。そのため、シン・テヨン監督はこうした感情を抱いた韓国国民として知られているが、これに対して森保監督が反応した」
シン・テヨンといえば、U23韓国代表監督時代に日本代表を敵対視する発言で波紋を呼んだことが記憶に新しい。2016年1月のAFC U23アジアカップ決勝を前に「決勝戦で日本を倒せば、(韓国の伝統衣装の)韓服を着て会見に出席する」と、対戦相手を暗に挑発。日本に敗れた後には、「リオデジャネイロ五輪で再び日本と対戦する機会があれば、必ず相手の鼻をへし折る」などと吐き捨てていた。