つい周囲の意見に合わせてしまったり、強い人の意見に流されてしまったり、日本のヘンな同調圧力(ブラックルーティン)はいまだに多くの場面で見られる。そんなブラックルーティンに息苦しさを覚えつつも、周りを気にせず振る舞える日本人は多くないように思える。これは世代を問わずはびこる日本の悪しき風習で、若者たちには「令和のブラックルーティン」があるという。

令和のブラックルーティンはSNSで顕著

SNS世代で拡大する同調圧力、令和の若者に広がる「ブラックルーティン」とは?
(画像=SNSの場でも、大勢の意見に暗黙で従う「ブラックルーティン」が働いてしまうようだ(「クラシエ株式会社」調べ),『オトナライフ』より 引用)

クラシエは2024年8月9日~18日、同調圧力による「ブラックルーティン」を感じる18歳から59歳の男女約2,600人を対象に、インターネット調査を実施した。その中で、学生男女200名、20代有職者男女600名に絞ってブラックルーティンを見てみると、「SNSでみんなが叩き始めると、冷静な意見を挟みにくい」が49.8%でトップという結果となり、SNSが日常に溶け込んでいる若者世代ならではのブラックルーティンとも言える。

SNS世代で拡大する同調圧力、令和の若者に広がる「ブラックルーティン」とは?
(画像=年齢が上がるにつれ、ブラックルーティンは減っていく?(「クラシエ株式会社」調べ),『オトナライフ』より 引用)

「SNSでみんなが叩き始めると、冷静な意見を挟みにくい」について年代別に見ると、「学生」が59.5%と最も多く、次いで「20代」46.5%、「30代」44.5%だった。攻撃対象を見つけて、相手を言葉で罵倒する「SNS炎上」など、SNSの利用が多い学生は遭遇する機会が多いのかもしれない。ほかにもSNSに関連するブラックルーティンとして、4位に「仲間外れにならないために、SNSはやめられない」47.6%が浮上している。

価値観が多様化したからこそ生まれたブラックルーティンも

若者たちのブラックルーティン2位は「友達は多い方がいいという空気がしんどい」で49.6%、3位が「みんなが流行りのコンテンツを見ている前提の会話が苦手」で48.8%、5位は「マニアックな推しは、なんとなく言いづらい」 が46.6%となった。これらは昔もよく見られた「若者あるある」だろう。

ほかにも、「推し活してないと無趣味と思われるから、とりあえず推す。(18歳・女性)」といった推し活に関することや、「恋愛をしたことがある前提で話されるから、恋愛経験ないって言えない。(18歳・女性)」「「彼氏いないの?」「彼女いないの?」って、恋人の性別を決めつけられるとモヤモヤ。(19歳・女性)」といったジェンダーにまつわるもの、「パーソナルカラーや顔タイプ診断など分類わけされると、押し付けられた気持ちになる。(19歳・女性)」など、カテゴライズ化の風潮に違和感を抱く人も。

時代の変化や価値観の多様化が進んだからこそ見られるブラックルーティンもあり、なかなかブラックルーティンはなくならないようだ。SNSを利用する際は、大勢の意見につられて無意識に相手を叩いてしまっていないか、自分自身の行動を振り返ってみてもいいかもしれない。

出典元:【クラシエ株式会社】

※サムネイル画像(Image:Danishch / Shutterstock.com)

文・オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ

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