こんにちは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。

自民党の経済対策案の全容がついに明らかになりました。なったんですが…

新たな経済対策 自民の提言案 所得税の減税には触れず

界隈から総ツッコミが入る状態となっています。私も20枚近い経済対策を一読しましたが、本当に中身がありません。

・増収分を還元する、減税を行うという総理の発言を汲み取った減税、あるいは社会保険料の負担軽減といった具体策が一切ない。賃上げ減税のみ ・長期と短期の施策が混在し、看板政策の名を借りたバラマキになっている ・成長のための規制改革メニューも一切なし(財政出動だけで経済成長は実現しない)

といった所感です。

これには元所属議員を首相補佐官にまで送り出し、減税政策の打ち出しを期待して先回りしていた国民民主党・玉木雄一郎代表も激おこです。

首相は「メガネをかけた学校の先生が増税だけはやりたがっている感じ」 国民・玉木代表が論評

>また、玉木代表は、岸田首相について「メガネかけた学校の先生に、難しい授業を教わってるみたいな感じになる」と指摘。

>「『増税メガネ』とか言われて気にしているという話がある」とした上で、「増税をしているわけではないが、やりたいことが見えないけれど増税だけはやりたがっているという感じが、マイナスの印象になっている」と述べた。

もはやここまでいうと論評というより普通に悪口だと思いますが(苦笑)、気持ちはわかります。

国民を期待させておいて、総理・総裁の意向はどこにいっちゃったんでしょうか。。

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よって私が邪推しているのは、

「いよいよ『岸田降ろし』が始まり、自民党が総理の足を引っ張り始めたのでは…?」

ということです。こんな経済対策案を出せば、国民・有権者は失望し、さらに「増税メガネ」という印象は強まり、支持率は下落するに決まっています。

年末の与党税調で所得減税を検討するらしいですが、そこまで先延ばししても総理の得点にはなりません。

自民党の政策は、最後は幹事長を始めとする重鎮たちの承認を得て策定されるわけですから、その中に、総理の失敗・失脚を願う勢力がいる…

というのは、うがった見方すぎるでしょうか。

ただ、それくらい感じてしまうくらい、自民党の経済対策は酷い内容でした。

いずれにしても、維新としては対立軸は明確です。