呼びかけにもかかわらず減らない一般車両に対して、ついに政府は車両規制に踏み切りました。これは党首会談で維新からも要望したことであり、今回の決断を支持します。

本来であれば、良識によって守られるはずだったこと。

しかしSNSの普及により、いち早く現地に駆けつけて写真を撮り、物資を配り、その様子をあげることがもてはやされてしまったことも相まってか、残念ながら今回は強制力を発揮せざるを得ない状況になりました。

私たち政治家も自戒を込めて。

これまでの早期の被災地入りは、功名心がはやっての「やってる感」のパフォーマンスではなかったか。

何もできない自分に対する歯がゆさや、自身に向けられる批判に負けて、とりあえず被災地に向かって負担を増やしてはいなかったか。

現在も多くの意見・批判が私たち政治家には寄せられています。でも、特に行政権を持たない政治家たちが被災地に入って活動するフェーズは、もう少し先です。

現場を知ることは大事でも、現地の負担を増やしてまでやるべきことではないし、単身や数人で乗り込んでも俯瞰した情報を得ることはできません。「お気持ち」は時にマイナスに働きます。

復興は長期戦です。やるべきでないことを抑えるのも支援、また被災地以外の方は過度に自粛せず、通常の経済活動を回すことも支援の一つだと思います。

私も寄附や情報発信など、自分が今できることに努めて、現地入りできる時を待ちます。

それでは、また明日。

編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2024年1月6日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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