昨年のレコード大賞を受賞したMrs. GREEN APPLE(以下ミセス)が新曲「コロンブス」のミュージックビデオ(以下MV)において人権侵害を訴えられる騒動が起きた。

Mrs. GREEN APPLE『コロンブス』MVより

始めに断っておく、ミセスのこのビデオを見た限り、正直言って表現としては指摘を受けるリスクがあると想定するのが、今の社会情勢を俯瞰した常識的な意見であることは間違いない。

もっと端的にいうと、一部の活動家の攻撃を受けて炎上することは想起できたはずである。

その観点で言うと、今回のMVには二つの可能性がある。それは

炎上を想定しながら、社会にうったえたい意図があった 単純に社会の実情認識に乏しく、炎上を想定してなかった

だろうが、はっきり申し上げて前者の可能性は極めて低く、ほぼ後者だろうと想像できる。つまり広く言われている様に無知であったということだ。

その理由は、炎上後速やかに謝罪の上動画は削除されていることだ。もし前者の様に意図を持っていたら、主張があって然るべきだがそれがないのだ。しかも過去の活動や楽曲を見る限り、むしろ弱者に寄り添う姿勢を強く打ち出しているのだから、後者である事はほぼ間違いないと考えられる。

つまり、「やってしまった。ごめんなさい。」なのであって、それ以上の追及、炎上は無用と考える。謝って許されるものではない、という主張もあるかもしれないが、謝って許されないならどうして欲しいというのだろうか。過失で招いた事態を謝罪して改めて、それでも許さない社会が望ましいとは到底思えない。