巨大ガエルは本当に実在したのか?
常識的に考えれば、コーネリアの伝説には、疑わしい点がいくつもある。そもそも、カエルがウィスキーやベイクドビーンズを食べて、本来の40倍以上の大きさに成長することなどあり得るのだろうか?
モントリオールにあるマギル大学のレッドパス博物館館長であり、脊椎動物の専門家であるデイビッド・グリーン氏は、「そんなのナンセンスですよ」と一笑する。グリーン氏によると、ウィスキーはカエルにとってむしろ毒であり、そもそもカエルは人間のように口から水を飲むのではなく、腹や腿の周りの皮膚から水分を吸収する生き物なのだそうだ。
では、博物館にある剥製は、本物のカエルではないとしたら、一体何なのだろうか? 懐疑的な見方をする人々の中には、コールマンが咳止め薬の宣伝に使われていた展示品を買っただけではないか」と推測する人もいる。実際、この「カエル」の皮膚の下には「布の跡」があり、「黄ばんだキャンバス地」が亀裂から見えていると指摘する声もある。
さらに、カエルの足はワックスでできているように見えることも、この剥製が偽物である可能性を示唆している。
コールマン・フロッグは本当に偽物なのか? ヨーク・サンバリー歴史協会は、「何とも言えない」と、やや楽観的な見解を示している。
しかし、本物であろうとなかろうと、コールマン・フロッグの伝説は、地元の人々に愛され続けている。歴史協会によると、「多くの人がこの奇跡をひと目見ようと集まり、その多くが、伝説を信じて疑わないまま帰って行く」という。
巨大ガエル、コーネリアは、本当に実在したのだろうか? その謎は深まるばかりである。
参考:IFLScience
文=青山蒼
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提供元・TOCANA
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