快活CLUBの“快適すぎる個室”が、「住める」と話題になっている。全国展開する快活CLUBのなかで、わずか1店舗のみに存在する幻の個室。ビジネスホテルよりも快適で、サービスも充実しているため、定住したいとの声が出ているが、実際に定住や長期滞在することは可能なのか。運営会社に問い合わせてみた。

 漫画・ネットカフェチェーンの最大手「快活CLUB」は、紳士服業界2位のAOKIホールディングスの完全子会社・快活フロンティアが運営する。バリ島のイメージの店内で、インターネットが利用できる個室を備え、漫画が読めるのはもちろん、店舗によってはオンラインゲームができたり、カラオケ、ダーツ、ビリヤード、コインランドリーもある。

 部屋の広さや席のタイプも店舗によってさまざまで、ワイドルーム、ファミリールーム、リビングルーム、VIPルーム、マッサージシート、ペアシートなど、利用客が自分の好みや利用目的に合わせて幅広く選択できる。

 サービスも店舗によって異なるが、ソフトドリンクやソフトクリーム、Wi-Fi、ロッカーなどが多くの店舗で無料で利用できるほか、有料サービスとしてはシャワーや食事もとることができる。

 だが、最近では無料モーニング廃止、シャワー無料&タオル廃止、ソフトクリームシロップ撤去など、快活CLUBのウリにもなっていたサービスがたて続けに廃止されていることから、不満の声も出ている。一部店舗ではソフトドリンクも有料化されている。

 無料で利用できるサービスが減ってきているとはいえ、長時間の滞在でも快適に過ごせることから、終電を逃した後に翌朝まで休憩するほか、イベントや仕事などで旅行した際にホテル代わりに使う人も多いようだ。

全国にたったひとつ、快活CLUBの快適すぎる個室

 そんな快活CLUBの数ある部屋のうち、“快活ルーム”と呼ばれる個室が「快適すぎる」と話題になっている。全国に500以上ある店舗のなかで、ただ1店舗にのみ存在する快活ルームは、シャワー、トイレ、洗面台などを備えた鍵付完全個室。

 この快活ルームがあるのは、大阪の「快活クラブ千里本店」。部屋に水回りが備えられていることから、まるでホテルのように快適に過ごせると話題になっている。だがホテルと異なり、料金は時間制。6時間パックで2990円(税込み、以下同)、12時間パックで4500円、24時間パックで7180円といった具合だ。「快活クラブ千里本店」のVIPルームや快活ルームは、一般的な漫画喫茶のようなパーテーションで仕切られているわけではなく、ホテルのように完全に仕切られた鍵付きの部屋となっている。

 ベッドや布団はなく、部屋全体にマットが敷き詰められた状態(ブランケットはあり)なので、寝具が欲しい人には物足りないかもしれないが、ほかはビジネスホテルに負けていない。もちろん漫画は読み放題で、ドリンクやソフトクリームなども自由に利用できるため、「ビジネスホテルよりいい」「ずっと住める」など、利用者からは好意的な声が並ぶ。

 もちろん、24時間パックが7180円なので、ずっと利用し続ければひと月に20万円以上かかってしまうので現実的ではないが、何日間か滞在するのは検討に値するかもしれない。

 だが、何日も連続して滞在することや、ある程度の長期間利用し続けることは、快活CLUB側はどのようにとらえているのだろうか。あまり好ましくないのか、それとも歓迎なのか。

 そこでBusiness Journal編集部は、ビジネスホテル代わりに中長期利用することは差し支えないのか、快活CLUBを運営する快活フロンティア広報担当に問い合わせたところ、以下のような回答だった。

「快活ルームに関しましては、数あるルームの中の一つの形として、テスト段階であり、1店舗のみの展開となっております。

 また、今後の他店舗への展開予定もございませんので、快活ルームに関してのコメントは差し控えさせていただきます」

 快活ルームの利用者からは、コストパフォーマンスが高いとして、総じて好評な声が聞こえる。大阪周辺の在住者や、近くに出向いた際には一度利用してみてはいかがだろうか。

(文=Business Journal編集部)

提供元・Business Journal

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