■調べれば調べるほど恐ろしい…
「クソ物件オブザイヤー2022」というハッシュタグが使用された前出のツイートは、投稿から数日で2,000件以上ものRTを記録するほど大きな話題に。
ちなみに件の道路は茨城県神栖市にある「波崎シーサイド道路」といい、そのカオスぶりがネット上でしばしば話題を呼んでいる。いずれも「行政と地主のトラブル」であることや、「高額の通行料を徴収される」という記述は共通しているのだが、「神栖市からの公式コメント」は確認できなかった。
そこで今回は、前出の物々しい看板がなぜ設置されたのか、神栖市役所「都市整備部道路整備課」に詳しい話を聞いてみることに…。
■18年間で、そんな事態に…
同課に複数の質問を投げかけたところ、担当者からは「現在、地権者と交渉しているところであり、あまり詳しくお答えすることはできませんが」という前置きが見られ、やはり看板が設置されているのは「私道付近」と見て間違いなさそうだ。
まずは「この先の通行止め区間内においてのトラブルや係争について当市は一切関与しない」と、行政がアンタッチャブル宣言を打ち出した看板を設置した経緯について尋ねると、「地権者より境界確定請求事件の提訴がなされ、平成16年(2004年)7月、道路(市道)が当該土地に通っていることが確定したことから、問題解決に向けて交渉を行なっておりました」「平成18年(06年)10月頃から、地権者が路上に障害物を置き始めたことから、危険回避のため交通止めとし、看板の設置を行ないました」という回答が。
件の道路の今後の展望に関しては「現在も地権者と交渉を行なっているところでありますが、交渉の内容等の詳細についてお答えすることはできません」とのことであった。