こんにちは。経営コンサルタント兼思想家の倉本圭造です。

今回の都知事選は候補者ごとの「支持者グループ同士」の相互憎悪がものすごくて、ある候補をものすごく持ち上げる情報が流れたかと思えば逆にものすごくサゲる情報が流れていたりとか、全然客観的な情報がわからん、という感じになってますよね。

これ、SNSが暴言まつりなのはいつものことですが、メディアの発信ですらある記事では都庁内部の声として「どうせ次も小池さんだと思うし、まあまあうまく協業できてると思いますよ」みたいな発言が紹介されてたかと思えば、別の記事では「都庁内部では上から下まで小池に対する怨嗟の声が広がっていて支持してる人などいません」みたいな話になっていたりして。

さすがにわけがわからないな、と思ったので、ちょっと冷静になって一人ひとりの候補者についてどういう感じの人物なのかを「選挙にかかわらないメディア情報や役所が出してる公文書」などから考察する記事を3人分書きたいと思っています。

色々と興味深い候補がいますが、とりあえず支持率調査的に有力候補である小池さん、石丸さん、蓮舫さんの記事を連続で書きます。

石丸さんについての記事はこちら

蓮舫さんについての記事(というより外苑再開発問題についての記事)はこちら

それに続いてこの記事は小池さんの回です。

同時に全体のまとめとして、「今後の日本の政治」はどうあるべきなのか?という話もします。

  1. (残念ながら?)都知事選の結果は既に決まったようなものではある。

    なんというか、今回の選挙、よほどの事がなければ小池百合子さんが勝ちそうな情勢ではあるんですよね。

    小池都政に問題がないかっていうとそりゃあるだろうけど、そもそも現職が強いと言われる都知事選において、朝日新聞の調査によると都民の評価が69%もある!(しかも国政の立憲民主党支持層でも6割が評価してる!)らしいんで、落ちる要素はまあない。

    その上でさらに、小池さんの選挙戦術はマジで「選挙のプロ」というかいっそ「選挙の悪魔」といっていいぐらいのパワーとスキルがあるな、と思っていて(笑)

    小池さんが出馬表明した日に僕は田舎の温泉施設にいたんですが、そこにいて休憩場のデカいテレビを眺めてる「老若男女」にまでちゃんと小池さんの言葉がフワ〜っと浸透していくような感じでものすごかったですね。

    また、小笠原諸島地域にちゃんと選挙ポスター貼ってあるの小池陣営だけだったらしく(しかも”都民のみなさま”という文言が”島民のみなさま”と変えてある周到さ)、街頭演説初日を島嶼部で始めて、次も多摩などもちゃんと回ったりしてるところも超すごい。

    そういういわば「土着的」な票をキチンと拾っていってるだけじゃなくて、ある程度「インテリ寄り」みたいな層でも特に女性にはすごい一部では刺さってるとこあるんですよね。

    私はコンサル業のかたわら色んな個人「文通」をしながらその人の人生を一緒に考えるという仕事もしていて(興味があればこちらから)、それで文通してるある女性が、例の「子宮全摘体験告白動画」でメチャクチャ心動かされてて…

    その女性は知的で結構シニカルな部分もある女性で、小池都政も全然評価してなかったらしいですが、「この動画↑」にはやられました…とか言ってましたね(笑)

    こういう動画って「あざとい」「嫌な感じ」になる可能性も結構あったと思うんですが、それがそうならない絶妙な調整力がほんとすごいなと。

    他にも、都知事選の混乱とか他の候補の状況を見て、「小池は嫌いだが小池に入れざるを得ない」みたいに思ってる人は相当数いそうだと感じてます。

    これ、数日前にバズっててめっちゃ笑ったんですが↓