実はこのカフェは日本スローライフマイスター協会の活動拠点にもなっています。持続可能な社会を実現するとともに、物質的な豊かさだけにとらわれず、心身ともに豊かに暮らすスローライフを実現できるようスローライフマイスター検定の実施などの活動をここを拠点にして行っています。

ローカル線の旅はゆっくり急がず。沿線の自然や景色を楽しむことができるのが魅力です。そんなローカル線の駅にスローライフの発信拠点があるというのもうなずけるというものです。

下り列車がやってきました。

乗降客はないまま静かに列車は次の駅に向かっていきます。

スローライフがはじまる駅、都田駅にぜひお越しください。

打ちたての笊蕎麦を食せる駅:遠江一宮駅

さて、お茶を楽しんでいるうちに時間は12:00近くになりました。お昼の時間ですので今度はお昼が食べられる駅に行きましょう(ケーキ食べたのに?)

やってきたのは遠江一宮駅。こちらもなかなか年季の入った駅舎です。

この駅は国鉄二俣線(現天竜浜名湖鉄道)が開業した昭和15年に建てられた当時のものが現在もそのまま使われていて文化庁の登録有形文化財に指定されているのです。

と、列車が入って来たのでホームに行ってみます。おや?この列車、都田駅で見たような…? わたしはここまで車で来ましたがどうやら途中のどこかで追い抜いてしまったようです。さすが、ローカル線はスローライフ。

話を本題に戻します。遠江一宮駅の駅舎内には百々(もも)やという蕎麦屋が入っています。これまた年季の入った暖簾の右にある「笊蕎麦」の文字。読めますか? ここは笊(ざる)蕎麦専門。メニューはざるそばか田舎蕎麦(蕎麦の実の甘皮も一緒に挽いた蕎麦)しかありません。

ホーム側、かつて改札があったであろう場所で店主が毎日蕎麦を打っているのですが、その様子をホームから覗くことができます。良質の殻付きの蕎麦の実をそのまま仕入れて石臼で挽いて手打ちする、店主のこだわりがここにあります。

写真を撮っていないのでいけませんが、わたしが訪ねたお昼どき、待っている方が何組かいらっしゃいました。地元の方もさることながら遠方から来ている方もいるようで百々やさんの人気のほどがうかがえます。お店の中はさほど広くはなく、お客さんも次の電車が来るまで店内で寛ごうと考える方がいるようです。焦らずゆっくり待ちましょう。