亡くなった日以降に受け取った配当金や分配金は非課税にはならない
NISA口座で受け取った配当金や分配金も非課税だが、売買益と同様に亡くなった日以降に受け取った分に関しては課税される。
相続した投資商品を非課税のまま持ち続けることはできない
相続発生時に、亡くなった親族のNISA口座は終了となる。相続人がNISA口座を保有していたとしても、移管できるのは特定口座または一般口座のため、非課税のまま持ち続けることはできない。
NISA口座の投資商品を相続人が引き継ぐ際の取得価額
一般的な相続では、亡くなった親族が財産を取得した際の取得日や取得価額が引き継がれるが、NISA口座から受け入れた投資商品の取得日は相続発生日となり、そのときの時価が取得価額となる。
通常とは異なる手続きに注意しよう
NISA口座の相続は通常の相続とは異なる部分があるため、手続きや金融商品の取扱いについて知っておくと、いざ相続が発生したときに安心だろう。
そして、親族がNISAで増やした資産を無駄にしないように、相続した側もNISAを活用してはいかがだろうか。
文・阪田順子(ファイナンシャル・プランナー)
FP1級、CFP保有。保険会社での営業、一般企業の経理職などを経て、2020年にファイナンシャル・プランナーとして独立。資産運用や株式投資の講座を開講。投資を中心にお金にまつわる記事の執筆・監修を行う。
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