人生100年時代、老後貧乏は他人事ではありません。

本稿では、現役時代はお金に余裕があったのに、定年退職して老後貧乏になってしまったエピソードについてMONEY TIMES編集部がアンケート調査しました。

■現役時代に月収50万円でも老後貧乏に

現在、私は年金収入だけで生活しており、月収は10万円ほどです。現役時代は月収50万円以上の収入があり、貯金も1,000万円以上あった時期もありました。私が老後貧乏に陥っているのは、3つの理由があると考えています。

1点目は、お金に対する知識が不足していたことです。若い頃は高収入に甘え、食事や服や旅行などに資金を浪費していました。

投資に対する恐怖感があり全く手を出していなかったのですが、少しでも貯金や将来への投資をしておけば良かったと今では思います。

2点目は、家族や友人に気軽にお金を貸していたことです。人に頼まれると断れない性格で、家族や友人の願いを断れませんでした。しかも借用書などを作らずに口約束で貸していたため、残念ながら返済されたケースが少なかったのです。これも現在の経済的な困難につながっていると感じています。

最後に3点目ですが、病気やケガなどの不測の事態に備えていなかったことです。私は60歳を過ぎた頃から、体調が悪くなり、糖尿病や高血圧などの持病に見舞われました。

また、転んで骨折したり、車にひかれたりというアクシデントなどもあり、医療費や介護費などがかさんでしまいました。

■老後貧乏に陥らないためのアドバイス

私のように老後貧乏に陥らないために、以下の点を念頭におくことをおすすめします。

まずは、お金に対する正しい知識を身につけることです。本やセミナーに参加することで、節約や投資に関する知識を習得し、お金の管理方法を学びましょう。

家族や友人にお金を貸す際は、断る勇気を持つか、金額などを書面に残して確実に返済してもらえるようにするのが重要です。