日頃の日常点検が事故を防ぐ

では、ガソリン車と比べて、ディーゼル車は出火のリスクが高いのか。

「前述のとおり、軽油がガソリンよりも自然発火しやすい特性であること、そしてDPFのように高温状態になる部品が備わっているという点では、ディーゼル車のほうが火災のリスクが高いと思われがちですが、ガソリンも揮発性が高いため、燃料漏れから火災につながっているケースも少なくはなく、必ずしもディーゼル車が危険だというわけでもありません。自動車は機械ですから、突然トラブルが起こることもありますし、猛暑の夏場には意外な落とし穴もあります。冷却系の不具合によるオーバーヒートからのエンジン異常発熱、下り坂でブレーキを使い過ぎたことによるフェード現象から落ち葉を拾い発火など、『自分の愛車が燃えるなんて……』と他人事のように思わず、日常点検を常に意識していただきたいと思います」(同)

保有する車が出火事故を起こさないためには、日頃からどのようなことに注意すべきなのか。

「これは注意しようにも難しい面が多いと思いますが、愛車の日常点検をもっと誰もが常に留意すべきではないかと思います。日本人はボンネットを開けたことのない人が多いともいわれており、愛車のコンディションやメンテナンスに無頓着な方がマジョリティなのかもしれません。走行前にパッと下回りを覗いて、何か漏れたりしていないか、普段と違うことがないか目視したり、エンジンをかけた時や走行中に異音や異臭、違和感がないかに気を払っていただくだけで構いません。また、駐車後に異臭がしないか(燃料の臭いがする、何かが焼けたような臭いがする、など)、下回りに何か漏れていないか、一目見るだけでもトラブルは意外と未然に防げたりするものです」(同)

(文=Business Journal編集部、協力=桑野将二郎/自動車ライター)

提供元・Business Journal

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