人生100年時代、老後貧乏は他人事ではありません。

本稿では、現役時代はお金に余裕があったのに、定年退職して老後貧乏になってしまったエピソードについてMONEY TIMES編集部がアンケート調査しました。

■55歳の時の年収は約1,200万円!しかし…

現役時代、私は大手製薬会社に勤めていました。バブル崩壊を40歳の時に経験していますが、堅実な会社で経営状態もよかったため、実感出来るほどの経済的影響はありませんでした。

そのような状況だったので、55歳の時の年収は約1,200万円ほどあり、まあまあな暮らしをしていたと記憶しています。

現在は年金生活者として、老後を過ごしていますが、国から支給される年金額は年間たったの270万円です。貯金は1,600万円ほどありますが、老後に必要とされている2,000万円には届きません。老朽化した家の補修や抱えている病気の治療にかかる高額な費用が心配です。

そもそも現役時代の私は、年金がこんなに少ないとは考えていませんでした。そこそこの給料を貰っていたので、それなりの年金が貰えるものと勝手に考えていました。

老後の生活が苦しくなってしまった大きな原因はここにあります。

■今は老後貧乏まっしぐら

そしてもう1つ原因となっているのは、国民年金の未納です。私は大学受験に失敗して浪人した経験があります。さらに大学院まで通ったため、就業年齢がかなり高く、20歳以降から職に就くまでの未納期間がかなりあります。

そのため、老齢基礎年金の受給額がかなり減ってしまっています。

現役時代の生活を考えると、今は正に老後貧乏のなにものでもありません。こうした現状を振り返った時に、現役時代にやっておけばと思うことが2つあります。