Suica付きビューカードを紛失した場合

Suica付きクレジットカードの「ビューカード」を紛失した場合は、どうしたらいいのでしょうか? この場合はみどりの窓口ではなく、JR東日本の100%子会社(株)ビューカードの「紛失・盗難デスク」へ連絡します。

まずはクレカの不正利用を防ぐために”利用停止“を行うことになりますが、同時にビューカードに付いているSuica機能、Suica定期券機能、JRE POINT機能もすべて停止されます。

もし、利用停止申し込み前にSuicaの残高を使われてしまうと、その部分の返金はされないので、紛失に気がついたらすぐに連絡したほうがいいでしょう。利用停止&再発行手続きを行うと、1週間から10日程度で新しいビューカードが送られてきます。ただし、再発行には524円の手数料が必要です(JALカードSuicaは792円/JALカードSuica CLUB-Aゴールドカードは手数料無料)

なお、Suica定期券機能のないビューカードなら、再発行されたビューカードにSuica残高は引き継がれ、そのまま利用することができますが、Suica定期券機能が付いているビューカードの場合は、手続きがかなり複雑になるので、このあと詳しく解説しましょう。

●ビューカード「紛失・盗難でお困りの方」は→こちら

Suicaを失くしてしまった!でも再発行手続きが分からない…記名式や無記名、定期券での違いはある?
こちらが(株)ビューカードの「紛失・盗難デスク」の連絡先です。もし、ビューカードを拾った場合もこちらに連絡しましょう(画像はビューカード公式サイトより引用)(画像=『オトナライフ』より 引用)

Suica定期券機能付きビューカードを紛失した場合はどうなる?

Suica定期券機能付きビューカードを紛失したら、まずビューカードの紛失・盗難デスクに連絡するところまでは同じです。しかし、再発行されたSuica定期券機能付きビューカードには、Suica残高や定期券の情報は引き継がれていません。

Suicaを失くしてしまった!でも再発行手続きが分からない…記名式や無記名、定期券での違いはある?
ビューカード公式サイトにも、Suica定期券機能付きビューカードの場合、再発行されたカードにSuica残高は引き継がれないと明記されています(画像はビューカード公式サイトより引用)(画像=『オトナライフ』より 引用)

この場合は、ビューカードの紛失・盗難デスクに連絡したあと、Suicaエリア内のJR東日本のみどりの窓口に出向いて、整理番号(SuicaID)、本人確認書類、手続き費用1,020円(デポジット込)を持参します。みどりの窓口では「定期券機能の付いたビュースイカカードを紛失したので、Suica定期券を再発行したい」と伝えましょう。

これで、Suica残高とSuica定期券の情報が引き継がれた「カード式Suica定期券」が再発行されます。その後、新しいビューカードが自宅に届いたら、再発行されたSuica定期券とビューカードを持ってSuicaエリア内にある「多機能券売機」で、Suica情報を移し替えましょう。

多機能券売機で「発行替え」を選択したら「移し替えの種類」を選択し、Suicaとビューカードを挿入すればOKです。これで、再発行されたビューカードにSuica定期券が移し替えられ、再発行したSuicaが回収されるのでデポジット(500円)が返金されるのです。

なお、再発行されたビューカードを受け取ったあとすぐにSuica機能を使ってしまうと、Suicaカード情報を移す手続きができなくなります。必ず、移し替えが終わるまで未使用の状態にしておきましょう。

●ビューカード「カード紛失・盗難による再発行に必要なお手続き(カード番号にご変更がある場合)」は→こちら

Suicaを失くしてしまった!でも再発行手続きが分からない…記名式や無記名、定期券での違いはある?
こちらが筆者が作成したフローチャート。Suica定期券とビューカードの手続き先が異なるのでご注意ください。最後に多機能券売機で発行替えをすることで、ようやく元の状態に戻ります(画像は筆者作成)(画像=『オトナライフ』より 引用)
Suicaを失くしてしまった!でも再発行手続きが分からない…記名式や無記名、定期券での違いはある?
こちらが多機能券売機。「定期券・Suica・きっぷ・チャージ」と書かれた黒い看板が目印です(筆者撮影)(画像=『オトナライフ』より 引用)