アメリカ、MLS(メジャーリーグサッカー)のダラスに所属するインドネシア代表GKマールテン・パエス(26歳)が、2024シーズンのMLS年間最優秀セーブ賞である「セーブ・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。
受賞したのは2024年5月30日に行われたLAギャラクシー戦でのPKストップ。パエスは1-1で迎えた前半31分のPKで、キッカーを務めたFWガブリエル・ペックのシュートを横っ飛びでセーブ。すぐさま体勢を整えると、こぼれ球に反応したペックのダイレクトボレーもブロックした。なお、この試合はダラスが1-3で敗れている。
オランダ出身のパエスは192cmと恵まれた体格を持ち、オランダのNECナイメヘンとユトレヒトを経て、2022年にダラスに移籍。ダラスでは守護神として活躍しており、MLS屈指のGKと評価されている。2024シーズンはダラス加入後で最多となる118本のセーブを記録し、5試合のクリーンシートを達成。今季はMLSオールスター戦にも出場している。
過去には世代別のオランダ代表でもプレーしていたが、A代表は自身がルーツを持つインドネシア代表を選択。今年9月に行われたFIFAワールドカップ・アジア最終予選のサウジアラビア代表戦で代表デビューを飾り、格上相手の1-1ドローに貢献。その後のオーストラリア代表戦(0-0)、バーレーン代表戦(2-2)、中国代表戦(1-2)でも幾度となくファインセーブを見せてチームの窮地を救っていた。
インドネシアは同予選でまだ勝ち星こそないものの、サウジアラビアやオーストラリアといった強豪を大いに苦しめ、3分1敗(5位)と存在感を示している。なお、インドネシアは11月15日にホームで行われる同予選第5節で、ここまで負けなしで首位に立つ日本代表を迎え撃つ。