近年はAndroidスマホでもハイエンド端末は基本的に10万円超えが当たり前。そこで役に立つのが、キャリアが提供している「端末購入プログラム」です。一定期間の分割払いで端末を購入し、最終回の支払いを済ませるか、端末を返却することで残りの支払いを免除してもらえるものです。ちなみにプログラムの利用に回線契約は不要です。

しかし2024年9月、ソフトバンクがAndroidスマホの単品購入を不可としたことで「ソフトバンクの購入プログラム」の利用は不可に。つまりAndroidスマホを購入する際に使えるプログラムは、ドコモとauの2択となりました。

では、どちらのキャリアの購入プログラムを利用すべきなのでしょうか?今回はドコモの「いつでもカエドキプログラム」とauの「スマホトクするプログラム」について解説します。

ソフトバンクでAndroidスマホの単品購入が不可に!

前述の通り2024年9月、ソフトバンクがAndroidスマホの単品購入を不可に切り替えたことが話題になりました。つまりソフトバンクでAndroidスマホを購入する場合、回線契約が必須となったことを意味します。

ドコモとauが提供する残価設定型の「端末購入プログラム」に違いはあるの?
(画像は「ソフトバンク」公式サイトより引用)(画像=『オトナライフ』より 引用)

基本的に購入プログラムは「回線の契約をしなくても利用できる」がウリのひとつ。ソフトバンクの購入プログラムである「新トクするサポート」も本来回線契約不要で利用することができましたが、9月の変更でAndroidスマホを購入する場合は一緒に回線契約しないとプログラムが利用できなくなりました。

ドコモとauが提供する残価設定型の「端末購入プログラム」に違いはあるの?
(画像は「ソフトバンク」公式サイトより引用)(画像=『オトナライフ』より 引用)

ドコモとauが提供する残価設定型の「端末購入プログラム」に違いはあるの?

ソフトバンクが「Androidスマホの単品購入不可」としたことで、Galaxyなどに代表されるAndroidスマホのハイエンド端末を購入する際は、ドコモかauの端末購入プログラムを利用するのが主となるでしょう。では、ドコモとauの「端末購入プログラム」に違いはあるのでしょうか?

ドコモ「いつでもカエドキプログラム」の概要

ドコモとauが提供する残価設定型の「端末購入プログラム」に違いはあるの?
(画像は「ドコモ」公式サイトより引用)(画像=『オトナライフ』より 引用)

ドコモの購入プログラムは、「いつでもカエドキプログラム」と「いつでもカエドキプログラム+」の2種類があります。

「いつでもカエドキプログラム」の特徴は以下の通り。
・仕組み: 残価設定型で、24回払い。23カ月目までに返却すると24回目の支払いが免除されます。
・特典: 22カ月目までに返却すると割引が適用されます。
・条件: dポイントクラブ会員であることが必要で、回線契約なしでも利用可能です。

一方、「いつでもカエドキプログラム+」を利用すれば1年ごとの機種変更も可能になる点で、プログラムの柔軟性があります。

au「スマホトクするプログラム」の概要

ドコモとauが提供する残価設定型の「端末購入プログラム」に違いはあるの?
(画像は「au」公式サイトより引用)(画像=『オトナライフ』より 引用)

auの「スマホトクするプログラム」の特徴は以下の通りです。
・仕組み: 残価設定型で、24回払い。25カ月目までに返却すると残価の支払いが免除されます。
・特典: au PAYゴールドカードで支払うとPontaポイントが還元(※新規適用は終了済み)。
・条件: 12カ月以上の使用が必要で、持ち込み機種は対象外です。

ドコモとauが提供する残価設定型の「端末購入プログラム」に違いはあるの?
(画像は「au」公式サイトより引用)(画像=『オトナライフ』より 引用)

スマホトクするプログラムの最大の特徴は、スマホトクするプログラムで購入した機種の分割支払金をau PAY ゴールドカードで支払うと、分割支払金総額の最大3%がPontaポイントで還元された点です。

しかし2024年9月時点ですでに新規の適用は終了済みであり「スマホトクするボーナスに魅力を感じるため、スマホトクするプログラムを利用する」ことは、新規申し込みでは不可です。

返却時点で故障が発生していた際の料金の違い

まずキャリアが提供する「端末購入プログラム」は一定期間経過後に端末を返却することが前提となるため、プログラムを利用するならばキャリアが提供する故障紛失サポートなどにセットで加入しておくのがおすすめです。

故障紛失サポートに加入しておくと、返却時に端末が故障していたとしても「故障時利用料」の支払いをすることで返却を完了できます。

たとえばドコモの「いつでもカエドキプログラム」の場合、23カ月目以降の返却であれば端末が故障していたとしても、故障時利用料は2,200円。ただし22カ月目までの場合、利用料が1万円を超える可能性がある点には注意しましょう。

ドコモとauが提供する残価設定型の「端末購入プログラム」に違いはあるの?
(画像=『オトナライフ』より 引用)

一方で、auの場合は以下のいずれかの補償に入っていれば故障時利用料は一律2,200円です。

Android向け
・「故障紛失サポート」
・「故障紛失サポート with Cloud」
・「故障紛失サポート ワイド with Cloud」

未加入の場合は、22,000円の故障時利用料がかかる点には要注意です。

早期に端末を返却する際の対応の違い

ドコモは1年ごとの機種変更が可能となる端末購入プログラム「いつでもカエドキプログラム+」を提供しており、同プログラムであれば早期の端末返却が柔軟に可能となります。

ドコモとauが提供する残価設定型の「端末購入プログラム」に違いはあるの?
(画像は「ドコモ」公式サイトより引用)(画像=『オトナライフ』より 引用)

たとえば12カ月目までの間に返却する場合、早期利用料を支払うことで返却し、最新機種にお得に乗り換えることが可能になります。

一方でauのスマホトクするプログラムは「本プログラムでご購入された機種を12カ月以上ご利用後、当社が回収すること」が適用条件であるため、12カ月未満で返却する場合、そもそもプログラムが適用されなくなってしまいます。

よって『キャリアの端末購入プログラムを使い、Androidの最新スマホをお得に入手したい』、『Androidの最新スマホを購入後、1年以内に別の最新機種に乗り換える可能性もある』場合、ドコモの「いつでもカエドキプログラム+」を利用するのが無難といえるでしょう。

※サムネイル画像(Image:Jack Skeens / Shutterstock.com)

文・オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ

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