48Vマイルド・ハイブリッドシステム搭載モデルを初投入
BMWジャパンは、最もコンパクトな「1シリーズ」の新型モデル(全面改良)の販売を、全国のBMW正規ディーラーにおいて今年11月1日より開始する。納車は11月以降予定。
BMW 1シリーズは、プレミアム・スモール・コンパクト・セグメントに類するモデルであり、同ブランドにおけるエントリー・モデルとしての地位を確立している。今回の新型で第四世代と進化した1シリーズは、一層スポーティな目指したほか、48Vマイルド・ハイブリッド・システム搭載モデルを投入する等、最新テクノロジーを採用しているのが特徴だ。
なお、従来は高効率ガソリン・エンジンを搭載していることを意味した、モデル名最後につく「i」の文字が、この新型1シリーズより廃止となる。「i」の文字は、今後、電気自動車を意味する文字として、電気自動車のみに採用されるという。
同社のブランド・ストアである東京・麻布台ヒルズの「FREUDE by BMW」で開催されたメディア向けの発表会では、冒頭に代表取締役社長の長谷川 正敏氏が挨拶、続いてBMWブランド・マネジメント・ディビジョン プロダクト・マーケティング プロダクト・マネージャーのケビン・プリュポ氏がプレゼンテーションを行った。
エクステリアとインテリア
フロント・デザインは今回初めて、BMW特有のキドニー・グリルに斜めのデザインを取り入れた(120と120 Mスポーツ)。さらに、BMWデザインの意匠のひとつであるツイン・サーキュラーを進化させたというアダプティブLEDヘッドライトが印象的だ。リヤ・デザインにおいては水平方向のキャラクター・ラインとLEDリア・コンビネーション・ライトで力強さの表現を図っている。リア・ゲートのモデル・バッチは、「1」を大きし、1シリーズであることを強調。
インテリアは、メーターパネルとコントロール・ディスプレイを一体化しつつ、運転席側に傾けることで視認性を高めたという。操作性を向上させたというBMWカーブド・ディスプレイを採用する一方シフト・レバーを廃止、センター・アームレストに操作系を全て納めた。センター・コンソールにはQi対応機器(スマートフォン等)を置き充電も可能となる等、利便性の向上も図っている。
リアは、大人3名が座れる空間の確保を目指すとともに、40:20:40分割可倒シートを採用、ラゲッジ・スペースの有効活用を可能にしたという。M135i xDriveを例にとるとそのラゲッジ・スペースは大人3名乗車時には380L、リア・シートを前方に全て倒すと1,200Lまで拡大が可能とのこと。
新型1シリーズにはBMWオペレーティング・システム9が搭載され、運転席側に機能アイコンを縦に並べたホーム画面を備える。「QuickSelect」機能により、サブ・メニューに切り替えることなく機能に直接アクセスでき、操作しやすくなったという。
新しいBMW iDriveは、BMWカーブド・ディスプレイおよびBMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントとも組み合わされ、一貫して、タッチ・ディスプレイと言語で操作できるように設計。また、好みのアプリをダウンロードすることが可能となり、スマートフォン同様に、BMWカーブド・ディスプレイ上でも操作できるとのことだ。
充実のドライビング・ダイナミクス
120の搭載エンジンは、最高出力115kW/5,000rpm、最大トルク240Nm/1,500-4,400rpmを発揮する1.5L直列3気筒BMWツインパワー・ターボ。7速ダブル・クラッチ・トランスミッション、さらには48Vマイルド・ハイブリッド・システム(120および120 Mスポーツ)を組み合わせることで、トータル最高出力125kW、同最大トルク280Nmを実現。
また120 MスポーツはアダプティブMサスペンションの搭載により、快適性と操舵性を大幅に向上したという。
M135 xDriveは、BMW M社が開発する、本格的なサーキット走行で培われた技術を余すことなく取り入れたというMパフォーマンス・モデル。搭載エンジンは、最高出力221kW/5,750rpm、最大トルク400Nm/2,000-4,500rpmを発揮する2.0L直列4気筒BMWツインパワー・ターボ。
これに、左のパドル・シフトを1 秒間引くことでスポーティな設定に切り替えられるという「Mスポーツ・ブースト機能付き7速ダブル・クラッチ・トランスミッション」、「4輪駆動システムxDrive」、フロント・アクスルの「機械式リミテッド・スリップ・デファレンシャル」、「アダプティブMサスペンション」、M3やM4譲りの技術による「M コンパウンド・ブレーキ(グレー・ハイグロス・キャリパー)」等々を組み合わせている。
様々な先進機能が満載
●ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能
BMWが国内認可取得モデルとして初めて導入したハンズ・オフ機能を搭載。「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」とは、高速道路での渋滞時において、ドライバーの運転負荷を軽減し安全に寄与する運転支援システムであるという。この機能は、ドライバーが絶えず前方に注意し、状況に応じて確実にハンドル操作できる状態にある限り、一定の条件下で、ステアリングから手を離しての走行が可能となる。
●先進安全機能ドライビング・アシスト
高性能カメラ&レーダーおよび高性能プロセッサーによる解析能力によって、より精度と正確性が向上したという、最先端の先進安全機能ドライビング・アシストを標準装備。
アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付)、レーン・チェンジ・ウォーニング(車線変更警告システム)およびレーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)、衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付)、クロス・トラフィック・ウォーニング、ペダル踏み間違い急発進抑制機能などが備わる。
さらに、パーキング・アシスタント(標準装備)には、車両が時速35km以下で直前に前進したルートを最大50mまで記憶し、同じルートをバックで正確に戻ることが可能となるという、リバース・アシスト機能を採用。細い道での対向車とのすれ違いの際などに、安全かつ正確に元のルートに復帰できるという。
●BMWコネクテッド・ドライブ
これは、車載通信モジュールによりドライバー、クルマ、そして取り巻く情報をITネットワークで繋ぐことで、「もしもの時に備える万全の安全性」、「カーライフを進化させる革新の利便性」、「充実の情報と最新のエンターテインメント」を提供するという、総合テレマティクス・サービス。
2013年に輸入車として初採用以来、スマートフォン向けアプリ「My BMW」の導入などにより、より快適でスマートなモビリティ・ライフをサポートする新しいパーソナル・アシスタント・サービスとして生まれ変わってきたという。
また、BMWデジタル・キー・プラス標準装備により、車両のキーを持たずとも、対応のスマートフォン、スマートウォッチを携行していれば、車両に近づくだけでロック解除が可能、エンジンも始動できるとのことだ。
●BMW Intelligent Personal Assistant(インテリジェント・パーソナル・アシスタント)
AI技術を活用することで、音声会話だけで車両の操作、情報へのアクセスが可能となるという、BMW最新の機能。より自然な会話に近い言葉でドライバーの指示や質問を理解し、適切な機能やサービスを起動可能にする他、使用頻度に応じてドライバーの好みを学習し、乗り続けるほどに「真のパートナー」の役割を担うことが可能となるという。
その最たる特徴は、ドライバーがシステムを自由に名付けられる点で、例えば起動の際、「OK, BMW」だけでなく、呼びかける言葉を任意に設定することが可能なため、よりストレス無く使用できるとのこと。
●Amazon Alexa
Alexaは、Amazonが提供するクラウドベースの音声サービスあり、全世界で利用され、日本でも日本語によるサービスが提供されている。Amazon Echoシリーズなどのデバイスに搭載されており、Alexaに話しかけるだけで天気予報やニュースの確認、音楽ストリーミングの再生、Amazon.co.jpでのショッピング、対応するスマートホームデバイスの操作などが可能になる。
オーナーのスマートフォン上アプリ「My BMW」を使用して、車両をAlexaと連携させることにより、自宅さながら、Alexaの様々なサービスや機能を利用することが可能となるという。
BMWサービス・インクルーシブ・プラスが全車に付帯
3年間の主要メインテナンス無償提供、タイヤ/キーの破損や紛失の際の費用サポート等が含まれる「BMWサービス・インクルーシブ・プラス」が全車に付帯されている。この「BMWサービス・インクルーシブ・プラス」は、2016年よりBMW全モデルに標準装備された新しいメインテナンス・パッケージであり、顧客に対してより安心なドライブを提供しているという。
【問い合わせ】
BMWカスタマー・インタラクション・センター フリーダイヤル0120-269-437(受付時間: 平日9:00-19:00、土日祝 9:00-18:00)
文・CARSMEET web編集部/提供元・CARSMEET WEB
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