タイ代表MFサーラット・ユーイェンは、2024シーズン限りでレノファ山口を期限付き移籍期間満了により退団し、タイ1部BGパトゥム・ユナイテッドFCへ復帰する模様。タイ国内メディアは、過去にサガン鳥栖をはじめ複数のJ1クラブが同選手の獲得に動いていた可能性も伝えている。
現在32歳のサーラットはパトゥム在籍時の2023/24シーズン、手倉森誠元監督や志垣良アシスタントコーチ(現山口監督)のもとで主力選手として活躍。リーグ戦21試合のスタメン出場で1ゴール5アシストと結果を残すと、V・ファーレン長崎移籍報道が飛び交う中で志垣監督率いる山口へ加入していた。
しかし山口では、J2リーグ3試合の出場にとどまるなど、レギュラー定着には至らず。10月27日開催のJ2第36節ヴァンフォーレ甲府戦から2試合つづけてメンバー外と、厳しい立場に置かれている。
11月10日の最終節・横浜FC戦のみを残す中、タイのサッカー事情に詳しいジャーナリストのバブル・インラック氏は、5日に「サーラットは2024/25シーズン後半にパトゥムへ復帰する」とリポート。「彼は日本でコンスタントに出場機会を得るのに苦労している」と、山口での現状にも触れている。
わずか数か月で母国に戻る可能性が高いサーラットだが、山口移籍前にもJリーグ行きの可能性があったという。
タイメディア『Think Curve』は2024年7月、サーラットの過去を特集。これによると、ガンバ大阪、柏レイソル、サガン鳥栖が2020年に同選手の獲得を狙っていたものの、移籍金が高額であることを理由に断念。一時、セレッソ大阪移籍に迫っていたが、パトゥムとの契約延長により実現しなかったという。