ギザの大ピラミッドにある「行き止まりの通路」は何のためにあるのか。ある専門家はそこは行き止まりではなく超低周波音が響きわたる冥界への入口であるという――。
■大ピラミッド内部に世界最高の“瞑想スポット”がある!?
ギザの大ピラミッドの内部では超低周波音が鳴り響いているといわれている。この超低周波音は人間の脳に直接影響を与えることで知られており、その影響下で瞑想を行えば変性意識状態に誘われるという。
古代エジプト人は、超低周波音が意識を揺るがし、精神活動をより高次の状態に導くことを理解していたのだろうか。
特に興味深いのは、ギザの大ピラミッドにある「行き止まりの通路(Dead End Passage)」だ。いったい何の目的で通路に行き止まりがあるのか。
科学と歴史の著作を多く執筆している作家のアンドリュー・コリンズ氏は、「行き止まりの通路」に入る機会があり、考察を深めた結果、この行き止まりは瞑想の場所であると結論づけた。
「行き止まりの通路」がピラミッドの中心の下にあるという事実は、ピラミッドの主たる目的を物語っており、それはファラオを冥界へと送り出すことであるという。
「この深い宇宙の旅には、オリオン座への上昇、そして天の川を通って天空の世界への入口である白鳥座へのさらなる通過が含まれます。これはいくつかの古代王国のピラミッドの内壁に刻まれている4300年前のピラミッドテキストで概説されているプロセスであり、これによりすべてのファラオは死後自動的にオシリス神になります」(コリンズ氏)
死と復活の神でもあるオシリス神になったファラオは復活に導かれるという。
「主な目的はオシリスの母親の子宮で再生を達成することでした。母親は天空の女神ヌトであり、彼女自身も天の川の擬人化であり、彼女の子宮は白鳥座の星でマークされた天の川の分岐点と同義でした。死後の世界への入口を開いたファラオの昇天した魂は、神々と祖先の両者と再会したのです」(コリンズ氏)
エジプトの司祭たちはファラオの変身と神としての再生を見届けることができる天上へ自分たちを運ぶ手段として、超低周波音の影響下にある「行き止まりの通路」で瞑想していた可能性が示唆されてくるということだ。
古代エジプトのピラミッド建設者たちは、超低周波音が人体のシステムに与える影響も知っていたのだろうか。「行き止まりの通路」が意図的に超低周波音を発生させるように設計され、他の部屋がそれよりわずかに低いレベルで超低周波音を発生させているのは緻密な計算によるものなのか。
コリンズ氏によれば古代エジプト人は超低周波音がもたらす影響について知っており、その知識をピラミッドに取り込んでいたことはじゅうぶんにあり得るということだ。
ギザの大ピラミッドの内部に世界最高レベルの“瞑想スポット”があるのだとすれば興味深い限りである。そして埋葬されたクフ王は冥界に送られて復活を告げたのか。ピラミッドからミイラが発見されないのは、ひょっとしてファラオらが復活して生き返ったからなのかもしれない!?
文=仲田しんじ
提供元・TOCANA
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