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えっ、運転してないのに賠償するの?

えっ、運転してないのに賠償するの?

「巻き込まないで!」コイツに運転を任せるんじゃなかった…事故が起きたとき、同乗者はどう振る舞う?
(画像=©khwanchai/stock.adobe.com、『MOBY』より 引用)

誰かの車に乗せてもらう際、トラブルになりやすいのが「移動費の負担」です。車はタダで走れるわけではなく、また運転には労力が必要ですから、車を出してくれた人に対しては何かしらの形でお礼が必要でしょう。

しかし、こうした「小さな気遣い」で円満にいくのは、あくまで平常時の話にすぎないのかもしれません。

「大学生時代、サークルの仲間と5人で旅行に行きました。最初はレンタカーを借りようとしたんですが、友人Aが親からミニバンを借りられるというので、それで行こうという話になったんです。

ただ、保険の関係でAしか運転できないので、Aの分の旅費は少し安くしようという話になって。それで、旅行自体は無事に終わったんですけど……。

帰りに解散してAが家に帰る途中、電柱に側面をぶつけてしまったと。数日後、グループLINEでAから『修理代20万円近くかかるわ、車両保険入ってないみたいで最悪』と報告されたんです。

気まずい気持ちになっていると、別の友人のBがいきなり『運転疲れてたのもあるだろうし、俺らも負担するよ』と。私としては寝耳に水という感じだったのですが、他の2人も同調しはじめて、さすがに断れない雰囲気でした。

結局、半額はAの親が負担して、残りの10万円ほどは旅行に行った5人が2万円ずつ負担することになりました。正直、今でもモヤモヤはありますね。

恥ずかしい話ですけど、5人のなかで私だけ一人暮らしで、経済的にも割とギリギリのなか旅行に行っていたんで、比較的余裕がある人たちの間だけで話を進められたくなかったなと」(30代男性)

友人などと旅行に行き、事故に遭って金銭的な負担が生じた場合に、「誰がどれだけ支払うか」は非常に難しい問題です。法的な責任や賠償義務はそのときのドライバーにありますが、同乗者の心情として、「ドライバーだけに負担させるのは申し訳ない」という気持ちもあるでしょう。

そのため関係性によっては、「運転していない人もいくらかの金額を負担する」という対処も考えられます。とはいえこのケースにおいては、あらかじめドライバー以外の面子で支払いを申し出る点を合意しておくべきだったのかもしれません。

車での移動は大変便利な一方で、事故をはじめ「想定外の事態」が生じた際の被害も大きくなりやすく、法的責任や金銭面の負担など「何となくの雰囲気では解決できない問題」に遭遇することも考えられます。

自身が運転するときはもちろん、他人の車に同乗するときにも、なるべく「万が一のときにどうするか」についてお互いの考えをまとめておくといいのでしょう。

文・MOBY編集部/提供元・MOBY

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