前席と後席を隔てるパーテーションの存在
今回、試乗したのは、4人乗り仕様のLM500h”エグゼクティブ”。
独自の存在感とエレガントな佇まいを兼ね備えたボディの運転席ドアを開くと、目に飛び込んでくるのは豪華内フロントシートとその背面のパーテーションです。
これにより前席と後席が、まったく別の空間であることが表現されています。
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前席は、インストルメントパネルとドアトリムがシームレスにつながる、シンプルでおおらかなデザインテーマにより、モダンで広がりのある空間となっています。
高級素材のセミアニリン本革のシートに、コンソールの杢目調パネルと金属調加飾のアクセント、橋部を折り込みステッチを施したパッド部など、細部に渡って質感を追求。
シートは、運転席に8ウェイ、助手席は4ウェイの調整式パワーシートで、コクピットは、スムーズな視線移動に配慮し、ステアリング周辺に走行系機能を集約しています。
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通常のミニバンでは縦に2列備わる空間に、1列2座という贅沢なシート配置のパッセンジャースペースは、眼前に48インチの大型ワイドディスプレイが鎮座し、その下部に冷蔵庫を配置するなど、まさにラグジュアリーな移動空間となっています。
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LM500hのボディサイズは、全長5,125mm×全幅1,890mm×全高1,955mm。車両重量は2,460kgという超ヘビー級です。
この大きく、重いボディをスムーズかつ静かに走行させるのが、2.4L直列4気筒ターボエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドシステムです。
乗員含めるとかるく2.5トンを超えるLM500h”エグゼクティブ”ですが、信号待ちなどからの発進加速は非常に静かでスムーズです。
発進加速だけでなく、追い越し時の加速性能などもアクセルペダルの操作に対して,素早く反応。車両重量の重さを感じさせないだけでなく、シームレスな加速感はショーファードリブンとして一流の仕上がりです。
同じハイブリッドシステムを搭載しているSUVのRX500hは、パワフルさを前面に出した味付けだったのに対して、こちらはとにかくスムーズさと静粛性を際立たせたジェントルな味付けが特徴です。同じパワーユニットでも味付け次第でここまで変わるのかと驚きました。
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加速性能や静粛性以上に驚いたのが、乗り心地の良さです。
フロントがマクファーソンストラット式、リアがトレーリングアーム式ダブルウィッシュボーンという構成のLMのサスペンションは、アルミ鍛造キャリアの採用や、フロントサスペンションのロアアームにハイテン材を採用することで走りの質感を向上。
ショックアブソーバーには、レクサスで初採用となる路面や走行状態に応じて瞬時に減衰力の切り替えが可能な、リニアソレノイド式アクチュエーターと周波数感応バルブを併用した「周波数感応バルブ付きAVS」を装着。
ブレーキも前後独立油圧調整制御が可能な加圧ユニットを採用することで、カーブを曲がる際やブレーキを踏んだ時でもボディはまったく無駄な動きはしません。
これらの恩恵で、LM500hは姿勢変化が少なく、どんな状況でもフラットな乗り味を実現しています。これは運転スキルのある人はもちろん、そうでない人でも快適なドライブが可能です。
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今回は試すことができませんでしたが、ドライバーの快適性以上にリアシートの快適性は価格に以上のレベルになっています。
6人乗り仕様も追加されたことで、ユーザーの幅を広げたLMは、高額車ながらヒットモデルになるのは確実と感じました。
提供元・車選びドットコムマガジン
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