内田篤人氏 写真:Getty Images

 大岩剛監督率いるU23日本代表は、今月25日に行われたAFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選の準々決勝でU23カタール代表を延長戦の末に下したが、グループステージ最終節の韓国戦につづき、再びセットプレーから失点。日本代表OBの内田篤人氏が韓国戦の失点シーンをもとに、セットプレーの守備における弱点を指摘している。

 韓国戦では0-0で迎えた75分、コーナーキックの場面でGK野澤大志ブランドン(FC東京)が飛び出すも、ボールに触れず。ファーサイドでフリーとなっていたMFキム・ミヌにヘディングシュートからゴールネットを揺らされた。

 そしてカタール戦ではGKユセフ・アブドラの一発退場により、前半から数的優位に立ったにもかかわらず、49分にフリーキックから失点している。

 インターネット動画配信サービス『DAZN』で今月25日に配信開始の「内田篤人のフットボール・タイム」では、内田氏が韓国戦の失点シーンに言及。同氏はテレビ朝日系の中継で松木安太郎氏とともに解説を担当していたが、中継では話さなかったこととして、以下のようなコメントを残している。

 「試合後に松木安太郎さんと話したけど、フリーキックやコーナーキックの時、彼らはゾーンディフェンスで守るけど、(身体の向きが)正対した時に完全にボールに向いている。『もう少し身体を開けば』と、解説の時に言おうかなと思っていたけど、チームとしてそのようなやり方をしているかなと思って言わなかった。ニアサイド、ファーサイドの守り方とかあるから、難しいかもしれないけど」

 1人少ないカタール相手に延長戦に持ち込まれながらも、FW細谷真大(柏レイソル)らのゴールにより辛うじてベスト4入りを果たした大岩ジャパン。29日開催の準決勝ではイラクとベトナムの勝者と対戦するが、パリ五輪本大会出場権をかけた大一番を前にセットプレーでの改善が求められそうだ。