ネトウヨとパヨクが連携しているのが可愛いのですが、まあこんな感じですよね。

で、

涙ぐましいまでの援護・・・・・となぜこんなにコンプライアンス感覚がバグっていた企業を援護するのか。

どうもこういうことらしいです

あのねえ・・・あれはねぇ・・・

大阪の吉村さんが乗せられて「イソジンでうがいしたらコロナウイルスが口の中から減った」と発表してしまい(当たり前だ)、散々馬鹿にされて維新の黒歴史になったわけですが、そのときに小林製薬は自社のノドヌールとかが売れると思って「当社の製品でもコロナウイルスは死にます」って動画を流した。それを特効薬だと思っているらしく、政府やマスコミはワクチンが売れなくなると困るので小林製薬を潰しにかかったと信じているらしいのですわ。

自分で書いてて恥ずかしい陰謀論だがそもそも小林製薬は医療用医薬品持ってないです。全てOTC医薬品、つまり薬局・薬店・ドラッグストアなどで処方せん無しに購入できる医薬品や食品ですので医薬品メーカーといえるかも微妙です。研究所も新薬などは作っていません。がんの研究しているとあるのでなにしてるのかなと思ったら「シイタケ菌糸体」・・・・。それ、食品ですよね。あとは紅麹と杜仲・・・。食品です。薬品でありません。素材研究といってます。コロナの新薬とか作れるわけないでしょ。

83ページのレポートに書かれていたことを要約する

ブツはこちらです。

まずざっくり大事なところ

1 内部統制と品質管理の問題点 ・健康食品の安全性に対する意識が不十分。 ・健康被害の発生時における行政報告や製品回収の判断基準が曖昧。 ・経営のリーダーシップの欠如と適切な経営判断の遅れ。 ・組織的な情報共有の不足。

2 具体的な問題 ・初期対応の遅れ:腎疾患の報告を受けた後、消費者への情報提供が遅れた。 ・行政報告の遅延:因果関係が明確でない場合に限り報告するという内部解釈が問題。 ・製品回収の遅れ:迅速な製品回収が行われなかった。

ということになります。特に欠如していたのがガバナンスで

・健康食品の安全性に対する意識の欠如: 健康被害が報告された際に、消費者の安全を最優先に考える意識が不足 ・情報共有の不足: 経営陣や関係者間での適切な情報共有が行われず、適時適切な対応が取れなかった ・行政報告や製品回収の遅れ: 迅速な対応が求められる状況での報告や回収が遅延

これらの点は、会社のガバナンスが十分に機能していなかったことを自社で認めています。

次は具体的に報告書に書かれていた中から「これはない」と思った部分を抜粋します。

報告書の内容をちょこっと選抜します

まず紅麹の売上はまだたったの6億円。

しかしかなりの宣伝費を使っていた。全体の宣伝広告費の15%だからテレビをあれだけ打っていることを考えると将来的にこれで稼ごうと思っていたわけです。

この部分から、まずは「紅麹が販売停止にならないようにしよう」というバイアスがかかったことは容易に想像できます。また、きちんとした報告も上に上がっていなかった模様です。

まずは報告をしてくれた医師に連絡するまで2週間、会うまで3週間を要している。あり得ない遅さです。

私的に面白かったのは

担当者が会長宛にメールで報告したのだが、会長はメールを読まないので秘書が印刷して会長宅に持参する。会長は数日後に読んで秘書から回答するという、伝書鳩的使いの老害企業であることが伝わってきて笑ってしまった。これじゃ対応も遅れるわ・・・いままででほとんど医者からのクレームはなかったのに突然報告が殺到したのに会長は伝書鳩の持ってきたプリントアウトされたメールを読んで「販売続行」を指示したのである。

原因がはつきりするまで報告はしなくて良い?

報道もされていますが、行政への報告は「因果関係がはっきりしてから」と勝手に解釈していたこと。つまり原因がはっきりするまで報告しないということにしたので被害が大きく拡大してしまった。

ここ、報告書に何回も出てくるので最重要と考えていることが分かる。

そして

製品回収を決めたのは2ヶ月後です・・・・・この間に被害が広がった。

そして・・・・・そもそも論であるが・・・・

製造は工場に丸投げで上からは何の指示もしなかった。人手不足だそうです。

工場の杜撰さについては 紅麹原料製造の小林製薬工場、床にこぼれた材料使って加工も…「食品用で健康被害とは関係ない」

製造工程では少なくとも2件のトラブルがあった。最初に判明したのは原料の前段階の材料を培養するタンクを温める温水がタンク内部に混入した事案だ。さらに、読売新聞の取材に対し、同社は昨年4月、床にこぼれた材料を使って食品向けの紅麹原料を製造していたことを明らかにした。

そりゃ青カビも発生するわ。

猛毒の青カビが製造ラインに発生していたがある程度は混じるとスルーしていた

そしてなんと 小林製薬紅麹問題 工場で青カビ発生を担当者認識 外部委員会

紅麹原料を製造していた工場についての聞き取り調査で、▼紅麹を培養するタンクの内側に青カビが付着していたと品質管理の担当者に伝えたところ、青カビはある程度混じることがあると告げられたという証言が得られたということです。

つまり青カビが有毒物質を出すということさえ知らない作業員が作っていたということです。 レポートのこの部分。

紅麹を培養するタンクの蓋の内側に青カビが付着していたことがあり、その旨を品質管理担当者に伝えたところ、当該担当者からは、青カビはある程度は混じることがある旨を告げられた

はぁ?!! ですよ。

この事件の勃発時に同業者の方とTwitterでやりとりして「青カビは視認できるからいくらなんでも見逃すはずがない」といわれ、もしかしたら麹のエサとなる飼料に青カビの毒素が混入していたのでは?と推測されていました。が・・・

青カビが混じっていたのは知っていた

ということになり、青カビが猛毒である事もしらない人たちが食品を製造していたことになります。

編集部より:この記事は永江一石氏のブログ「More Access,More Fun!」2024年7月24日の記事より転載させていただきました。